GAOMON ガジェット 液タブ・板タブ

【GAOMON】PD1220実機レビュー!フルラミネーション加工がされた最新液タブ!前モデルPD1161との比較

5月 17, 2022

兼子

イラストレーター/Live2Dモデラー 2021年よりフリーランスとして活動。 当ブログではイラストやガジェット系の記事を主に掲載しております。

こんにちは。兼子です。

 

 

兼子
GAOMONさんから新しい液タブが発売されました

13.3インチサイズのPD1320と、11.6インチサイズのPD1220という商品です。

ご覧の通り、見た目がかなりシンプルに洗練されております。

 

また、この機種は最近のGAOMONさんらしい普通の液タブにあまりない機能や、付属品もついてきます。(詳しくは後述します)

 

そして今回このPD1220をGAOMONさんよりご提供いただきましたので、詳しくレビューを書いていこうと思います。

また、前モデルにあたるPD1161と何が違うかについても書いていこうと思います。

 

現在安価な液タブや、比較的小さめの液タブを探している方は是非参考にしていってください

PD1220のスペック

まずPD1220のスペックについて書きますと、

サイズ 11.6インチ
解像度 1920×1080(フルHD)
色域 NTSC86%
ペン性能 8192レベルの筆圧検知 傾き検知 充電不要 2つのショートカットボタン
液晶 IPS液晶+アンチグレアガラス+フルラミネーション加工
ショートカットキー なし
反応率 220PPS
接続端子 Mini HDMI→HDMI
 電源 PCから供給可能

こんな感じとなっております。

前モデルと比べて液晶がフルラミネーション加工がされたことと、色域がNTSC72%からNTSC86%まで上がっております。

フルラミネーション加工とは、液晶とカバーガラスを圧着させて、隙間を失くす加工の事で、これがされているのとされていないのでは視差の有無が変わってきます

 

逆に以前はついていたショートカットキーはなくなりました。

PD1220の内容物

続いて内容物について。

こんな感じとなっております。電源アダプターもついておりますが、PCに十分な電力があればから電源を供給して使うことも可能です。

ペン立てにはお馴染みの、替え芯が収納されております。(8本)

それよりもなによりも

アシスタント
レザーカバーって何!!

って感じですよね。

 

なんと多分液タブ梱包品として初の、液タブ用のレザーカバーが付属されております。

ただ画面を保護するカバーってだけではなくて

こんな感じで液タブ本体の角度をつけるためのスタンド的な役割も果たす事が出来ます。

 

人によっては持ち運びも意識する小さめサイズの液タブだからこその、カバーにもなってスタンドにもなって、尚且つ軽いレザーカバーを付けてくれたんじゃないかなと思います。

 

ただ注意点もあって、このレザーカバーはよくあるマグネット式ではなく粘着式で貼り付けるタイプなので、付けたら容易に外せないのと、付ける際もほこりなどに注意が必要かと思います。

めちゃくちゃ軽い

ちなみに重さはというと、本体重量約750gでめちゃくちゃ軽い!

 

ケーブル込みでも余裕で1kgを切るので、本当持った瞬間軽!って思いました。

意外と便利な機能

また、普通あまりついていない機能として、イヤフォンジャックと音量調節機能ってのがこのPD1220にはついております。

上がイヤフォンジャックで、下のボタンが、上下にスライドできるもので、音量調節が出来ます。

※イヤフォンが付いていない状態でスライドさせると輝度調節になります

 

イヤフォンジャック端子って意外とあると便利なんですよね。

まぁPC本体にもついているので、ないと困るってわけではないんですが、液タブって結構顔を近づけて描いたりするので、液タブ側にもあると案外便利だったりします。

 

また、下にあるボタンを押し込むことで輝度やコントラスト、色味の調節なんかのメニューを出すこともできます。

PD1220の肝心の描き心地についてのレビュー

というわけで、商品の特徴などを紹介してきましたが、肝心なのは描き心地についてですよね。

まず最初に気になった点から書くと、ペンは従来の通り、強く押し込むと沈み込みます。

また、使っているとたまに視差がでることもありました。

ペンの沈み込みについて

PD1220は液タブ本体は新商品ではあるのですが、ペンは以前のものと全く一緒のAP50というペンとなります。

その為、ペンの沈み込みは前回同様あるっちゃあります。

ただこれ結構強く押し込んでます

なので筆圧があまり強くない人からしたら沈み込みを感じる事はできないレベルかと思います。

個人的には自分は筆圧そんな強くないのであまり気にならないレベルでした。

たまに視差がでてくる

また、個人的にはこっちの方が気になったんですが、フルラミネーション加工になったことで、視差は基本的にほとんどなくなったのですが、何故か急に視差がでてくることがありました。

こんな感じで基本は視差はほとんど感じられません。

 

たまーに使っていると急に少しズレがでることがありました。

 

画面を拡大しているとあまり気にならないレベルだけど、全体表示で描くとちょっと気になるレベルの視差。

描き心地は普通に良い

という感じで、気になった点は2点ほどありましたが、描き心地は普通に良いです。筆圧もしっかり効くし、画面もIPS液晶で高色域なので見やすいです。

PD1220をつかって描いてみたイラスト▼

結構軽いタッチでもしっかりと検知してくれるので、反応もとても良い感じです。

 

 

画面に関しても反射防止のアンチグレア加工もされていますので、明るい場所でも見やすくいです。

また、触った感触もツルツルではなく、適度なザラツキがあるのでペンの描き心地も良いです。

触れていて気持ちのいい素材です。

 

ただまぁ11.6インチ画面はやっぱり決して大きくはありません。

なので大きい画面で描きたい!って人にはやっぱり物足りない大きさだと思いますが、机の上をコンパクトにしたい方や、あまり手を大きく動かしたくない方にはおすすめの大きさです。

また画面が小さい分、画質の粗も全然目立たず、かなり綺麗に見えます。

板タブにもなる

また、このPD1220はドライバーの設定次第で板タブとして使うことも可能です。

別途ディスプレイがあれば、作業領域をそちらのディスプレイにすることで板タブのように使う事が出来ます。

今や大抵の液タブでこのように板タブみたいにして使うことはできたりするんですが、この11.6インチは板タブとして使う場合は結構絶妙なサイズだと個人的に思います。

 

13インチや16インチだとやっぱりどうしても板タブとしてはちょっとでかい。

なので板タブとしても使ってみたい場合、このPD1220のサイズは良いサイズだと思います。

スマホ接続や、持ち運び用のセカンドディスプレイとしても使える

引用:https://jp.gaomon.net/Pen_Display/PD1220PD1320.html

PD1220は液タブではあるのですが、小さくて軽いし、それでいて高色域のIPS液晶。

なので持ち運び用のセカンドディスプレイや、ゲーム用のディスプレイとしても活用できます。

 

またAndroidスマホに接続して絵を描く事もできます。

※スマホに接続できる機種公式サイトによると以下の通りとなっておりますのでご注意ください。また、スマホ接続の際は別途フル機能のTypeCケーブルが必要となります。

すごい視差が出る時の原因(Windowsの場合)

あと、注意点があって、液タブとして使う場合、ディスプレイの拡大率が150%を超えるとかなり視差がでてしまいます。

こんな感じで。

なのでもしこのぐらいの視差が出ている場合、拡大率を変えてみると治るかもしれません。

Windowsの設定から→システム→ディスプレイの順でいけば拡大率を変更できます。

100%と125%だと普通に使えたので、どちらかを選んでみてください。

まとめ シンプルなデザイン好きにはたまらない液タブ

というわけでPD1220のレビューでした。

この11.6インチのサイズの液タブって他の液タブ会社でも発売されているので、どれを買おうか悩む人は多いと思います。

 

なので個人的なポイントを挙げると、見た目が結構ポイント。

上でも書いたんですが自分は液タブについているショートカットキーはまったく使わないので、それがなくなった為見た目がすっきりしていて美しいデザインをしております。

 

また、カラーバリエーションも黒だけではなく、浅緋色というピンク系の可愛らしい色もあるので、女性や可愛い物が好きな方にはこの色もおすすめです。

 



 

GAOMON公式ストア:https://store.gaomon.net/jp/

GAOMON公式Twitter:https://twitter.com/GAOMONJP

※Amazon、公式ストア共に5月31日まで4000円OFFのキャンペーン中です

 

それじゃ

2025/9/28

Shellの65W急速充電器を実機レビュー|ガソスタ発の意外な実力とは?

先日、充電器をひとつ失くしてしまいました。……というか、正確には実家に帰省したときに置き忘れてきてしまった感じです。 家にはほかにも充電器はあるんですが、65Wで充電できるものがなくて困った。そのせいで、ノートPCの充電ができなくなってしまいました。 というわけで、新しい充電器を購入しようとAmazonを物色していたところ……。   え・・・ Shell シェル 充電器 65w Type-C PD 3ポート 急速充電 [GaNII技術/折りたたみ式プラグ/超低温] 三台同時充 電 USB-C充電 ...

ReadMore

2025/4/11

NEEWERの俯瞰撮影用デスクアームがスマホの手元動画撮影に最適だった件

先日スマホ用のデスクアームを買いました。 自分はブログやYouTube用に、物撮りをすることが多いのですが、動画の場合手で持つと揺れが気になる。特に液タブなんかをレビューするときは、描いているところを動画で撮りたいのだが、片手で描きながら片手で撮るのは難易度が高い。 そんなわけで、デスクアームに取り付けて撮影しよう!と思って買ってみたわけです。しかし買ったのはこれが初めてではない。 以前安物のアームを買ったんだけど、耐久力がなさすぎてめっちゃ揺れるし、思った角度に固定するのが難しくてすぐに使わなくなってし ...

ReadMore

2025/9/1

【エルゴトロンlx】XP-Penの液タブにモニターアームを取り付けてみた!

こんにちは。兼子です。 先日、後傾姿勢で絵を描くために板タブを導入したことについて記事にしました。 とはいえ、結局は板タブに完全移行することはなく、液タブと併用するスタイルに落ち着きました。 そして今回は、液タブをさらに快適に使うためにモニターアームを導入した!という話です。というのも、液タブをモニターアームに取り付けて、机よりも前にせり出すように設置すれば、後傾姿勢でも無理なく絵が描けそう!ということを思いついたからです。 これは我ながら天才的なアイデアだと思いました。コナン君もびっくり! Amazon ...

ReadMore

2025/10/5

イラスト制作&Live2Dモデリングする際の作業環境紹介【デスクツアー】

ありがたいことに、最近Live2Dモデリングの仕事が少しずつ増えてきた。最初は全然依頼が来なくて焦ったけど、どうやらまだVtuberモデル制作の需要はあるようです。 なのでこれからVtuber製作を始めようと思っている人は多いと思う。 そんなわけで、この記事では自分の現在の制作環境を紹介します。これからVtuber製作をやってみようと思う方や、今やっているけど他の人の作業環境が見たい!って人は是非最後までご覧ください。 ちなみに2024年9月現在の作業環境となります。 イラスト制作&Live2Dで ...

ReadMore

2025/10/4

KOORUIの27インチモニターを買ってみたけど全くおすすできない件

先日液晶モニターを買い換えました。 KOORUIの27インチモニター。 Amazonで5,000円 オフのクーポンが配布されており、約25,000円で買いました。 安くて高色域のIPS液晶かつ高画質のモニターを探していたところコイツにいきつきました。 というわけでレビューしていこうと思います。 色が潰れる もう最初に言っちゃうけど、これは買わない方がいい。 まさに「安物買いの銭失い」。この言葉は、自分のために作られたんじゃないかと思うことがある。 一応その理由を説明すると、一番大きな問題は——色がつぶれる ...

ReadMore

2025/10/4

【TourBox Liteレビュー】Liteでも使える?EliteやNeoとの違いについて

先日TourBox様より、TourBox Liteをご提供頂きました。 TourBoxと言えば左手デバイスとして有名ですが、値段が結構お高い。 最上位モデルのEliteは約4万円と、なかなか手を出しづらい価格。 使ってみたいけど、価格的に諦めていた人は多いと思う。 値段が約13,000円と、Eliteに比べて3分の一になっており、かなりお求めやすい価格になっています。 ただ、その分削られた機能もあるわけです。 と思ってる人も多いと思うので、この記事でTourBox Liteの使い勝手がどんなものなのかにつ ...

ReadMore

2025/10/4

XPPenからイラスト制作用Androidタブレットが発売!【充電不要&16,384段階の筆圧検知】

先日液タブや板タブを販売するメーカーのXPPenからAndroidタブレットが発売されました。 絵が描けるAndroidタブレットってのは今までも結構発売されているけど、液タブ板タブの開発メーカーがAndroidタブレットを発売するケースは稀。 そんなわけで、結構期待と不安が入り混じるタブレットとなっているかと思いますので、この記事では性能などをまとめてみます。 Magic Drawing Padの性能 公開されている性能は以下の通り サイズ 279 x 192 x 6.9 mm 液晶サイズ 12.2イン ...

ReadMore

2025/10/5

液タブ初心者におすすめ!5万円以内で買えるXPPen製の神コスパ3機種を紹介

そんな方に向けて、おすすめの液タブを紹介していきます。 一昔前なら、5万円で買えるのは板タブだけと言われていましたが、時代は変わりました。今では5万円あれば液タブを選べる時代です。安いモデルなら2万円台から購入できるので、5万円あれば選択肢はかなり豊富と言っていいでしょう。 ……がしかし。 初心者にとって選択肢が増えると、逆に決められなくなる問題も出てきます。そしてつい「とりあえず安いもの」を選びがちに。 そんな失敗を避けるために、予算5万円を目安にしたおすすめの液タブを紹介します。これから液タブを購入し ...

ReadMore

色域ってどれくらいあればいい?

2024/9/15

液タブの色域ってどれぐらいあればいい?色域100%超えの理由と選び方

「AdobeRGB99%!」と言われても、知らない人からしたら良いのか悪いのかの判断がし辛いと思う。 物によってはsRGB表記だったりするし、なんなら100%超える色域が表示されていることもある。 100%超えってどういうことなのよ・・・・って感じですよね。 そんなわけで、この記事では色域について分かり易いように、解説していきます。 自分自身最近まで全然理解していなかったので、なるべく誰が見ても分かり易いように解説していく予定。 色域について知っておくと、液タブやモニター選びの際に役に立つので、知らない方 ...

ReadMore

2025/10/5

【幅が狭い】液タブスタンドとしてBoYataのノートパソコンスタンドを買ってみた!

こんにちは。兼子です。   先月XPPenの新しい液タブ、Artist Pro16 Gen2を買ったのですが、付属のスタンドの角度が低すぎる問題にぶち当たっていました。 おおよそ20度程しか角度が付けられず、これだと自分の場合首に負担がくる。 ないよりマシですが、正直低すぎる。     長時間この角度で描くのは辛いし、多分体にもよくなさそう。   そんなわけで、もう少し角度をつけたい! 角度が付けば首が伸びて、若干姿勢は良くなる。ハズ。 同じような悩みを抱えている人 ...

ReadMore

  • この記事を書いた人

兼子

イラストレーター/Live2Dモデラー 2021年よりフリーランスとして活動。 当ブログではイラストやガジェット系の記事を主に掲載しております。

-GAOMON, ガジェット, 液タブ・板タブ
-