先日TourBox様より、TourBox Liteをご提供頂きました。

TourBoxと言えば左手デバイスとして有名ですが、値段が結構お高い。
最上位モデルのEliteは約4万円と、なかなか手を出しづらい価格。
使ってみたいけど、価格的に諦めていた人は多いと思う。

そんな人に向けて発売されたのが、今回提供頂いたTourBox Liteになります
値段が約13,000円と、Eliteに比べて3分の一になっており、かなりお求めやすい価格になっています。
ただ、その分削られた機能もあるわけです。

本当に使えるか不安・・・
と思ってる人も多いと思うので、この記事でTourBox Liteの使い勝手がどんなものなのかについて書いていきます。
また、自分はTourBoxEliteを普段使っているので、それぞれの違いについても詳しく書いて行こうと思います。


- TourBox Liteの性能
- TourBox Liteの実際の使用感
- EliteやNEOとの違い
TourBox Liteの性能
Liteの主な性能についてはこんな感じとなっております。
サイズ | 111x106x39mm |
重量 | 329g |
接続 | Type C |
振動フィードバック機能 | なし |
カラー | ブラック |
キー数 | 8個(キー6個+ノブ&スクロール) |
設定可能ショートカットキー | 50+α |
価格(2023年3月現在) | 13,413円 |
サイズ感

サイズ感に関しては、上位モデルのEliteとあんまり変わらないけど、気持ち小さくなっています。
ただ、側面にボタンがないので、操作範囲に関してはEliteよりかなり狭いです。
重量に関しては、Eliteと比べると電池がない分100g程軽いけど、見た目の割にはずっしりくる重さではあります。

背面には滑り止めの加工も施されているので、机に置いた時の安定感は抜群。

手触り
あと、手触りに関してはかなりサラッサラ。
本体はレーザー彫刻&マット面仕上げになっており、個人的にはかなり良い感じの手触りです。

ペタペタ触っても指紋なども全然つきません。
接続は有線
残念ながら、TourBox LiteはBluetoothに対応していません。
その為TypeCでの接続が必須になります。
ケーブルは同梱されてきます。

キー数はやや少なめ
キー数に関しては8個。
Eliteが14個だったので、大分そぎ落とされてしまっている。

左がElite、右がLite
組み合わせやダブルクリックのショートカット設定も可能
さすがに8個は少ないでしょ!?って思う方も多いと思いますが、実はLiteでも50個以上の操作の設定が可能になっています。

どうやって・・・!?
って話ですが、TourBoxはダブルクリックや、2つのキーを組み合わせた設定が可能。



これが超便利です。
プリセット切り替え等をしなくても、かなり多くの操作をワンアクションで設定する事が出来ます。
また、それでも足りない場合は、TourMenuという機能を使えば、ポップアップメニューを作る事も出来ます。

ドライバー画面でメニューを作成し、メニュー表示キーを割り当てておけば、作業画面上に出せるようになります。

ショートカットキーに設定するほどでもないけど、たまに使いたいキーなどをここにまとめて設定しておくと便利。
例えばCLIPSTUDIOのオートアクションとか、色調補正系をここに入れておくと使い勝手が良いと思います。
そんなわけでキー数は8個でも、かなりの数の操作を設定可能となっています。
LiteとEliteを使ってみて感じた差
実際にLiteとEliteの2つを使ってみて感じた差に関して書くと、正直めちゃくちゃ大きな差はないです。
キーの数が違うので設定できるキー数に結構な差はでてくるけど、ぶっちゃけLiteでも50個程登録できるので大抵の人は問題ないレベルだと思う。
ただやっぱりLiteの場合、ダブルクリックや、複数組み合わせを駆使することが多くなるので、そこが若干ネックに感じた。
また、イラスト作業では【画面の縮小】【画面の回転】【ブラシサイズ】を頻繁に使いますが、Eliteの場合それぞれをノブとスクロール、ダイヤルに設定して使えます。

上のような感じで直感的にこれらを変えられるのが超便利で、自分がTourBoxで一番気に入っているところ。
しかしLiteの場合ダイヤルがないので、組み合わせ等で対応することになります。

↑自分の場合ノブとキーの組み合わせをキャンバスの回転にしてみた。
なのでまぁ全然使えるけど、頻繁に使う物なのでEliteと比べると若干のめんどくささはあります。
上位モデルとの比較一覧表
一応今回提供いただいたLiteと上位モデルElite、そしてEliteの前の世代のNEOと主な性能を比較するとこんな感じ。
Lite | Neo | Elite | |
サイズ | 111x106x39mm | 116×101×44mm | 116×101×44mm |
重量 | 329g | 370g | 376g(電池を入れると424g) |
接続 | Type C | Type C | Type C or Bluetooth |
振動フィードバック機能 | なし | なし | あり |
カラー | ブラック | ブラック | ブラック/ホワイト/トランスルーセント |
キー数 | 8個 | 14個 | 14個 |
設定可能ショートカットキー | 50+α | 150+α | 150+α |
値段 | 13413円 | 24980円 | 39960円 |
Lite,Neo,Eliteのそれぞれの特徴と選び方
現在TourBoxからは上で書いたように3種類のデバイスが発売されていますが、「どれを選べばいいかわからない・・・」って人も多いと思う。
なのでそれぞれの主な特徴をまとめるとこんな感じ
Lite | Neo | Elite |
・安い(約1万3千円) ・ NeoやEliteより小さい ・設定できるキーは50+α | ・ちょい高い(約2万5千円) ・Bluetoothや振動フィードバックはない ・左手デバイスとしての性能はEliteと同等 | ・高い(約4万円) ・Bluetooth接続が可能(2台接続が可能) ・設定できるキーは150+α ・ ダイヤルやノブ、ホイール操作時に振動フィードバックがある |
4万円は出せない!って人はNeoかLiteの二択になるんだけど、ぶっちゃけイラスト制作ぐらいならLiteでも充分ではある。
上で書いたようにダイヤルがないのがちょっと残念だけど、それでも50個もキー設定が可能なら大抵の人が充分だと思う。
一方で動画編集や3DCG等、数多くのキー操作が必要になりそうな人はNeoやEliteの方がおすすめ。
あと、Bluetooth接続とノブやダイヤルを操作する時にカチカチっとした引っ掛かり(振動フィードバック)が欲しいって人はElite一択になります。

Liteでも想像以上に武器になる
というわけで、実際にLiteをつかってみたわけだけど、左手デバイスとしての使い勝手はかなり良かったです。
Eliteと比べるとキー数の物足りなさはあると思うけど、組み合わせなどを駆使すれば充分使える。
他にもいろいろなメーカーから左手デバイスが出ていますが、多分この値段でここまでワンアクションでキー設定できる左手デバイスはないと思う。
自分は他にもXPPenのACK05やCLIPSTUDIOのタブメイトも使った事がありますが、どれも単体だと設定できるキーが少ないので結局キーボードと併用になってしまうんですよね。
もちろん人によりけりではあるけど、Liteなら単体でも充分キーボードをほとんど使わないでも作業ができるようになるんじゃないかなと思います。






また、Eliteのレビューは以下の記事でしていますので、よかったらこちらも合わせてご覧ください。

それじゃ