Artist Ultra16

XPPen 液タブ・板タブ

XPPen Artist Ultra16があまりおすすめできない理由!4K有機ELマルチタッチ液タブで16インチ・・・?

兼子

イラストレーター/Live2Dモデラー 2021年よりフリーランスとして活動。 当ブログではイラストやガジェット系の記事を主に掲載しております。

XPPenからまたまた新しい液タブがでた。

artist ultra16


ここ最近高スパンで新液タブがでていますが、今回でたのはフラッグシップモデルと思われる機種。
XPPen初のUltraシリーズの第一作目。


めちゃくちゃすごそうな液タブですが、個人的には色々気になる点がある。
というわけで、従来のモデルとの違いや、この液タブの気になる点を解説していくので、購入を検討している人は参考にしてみてください。

Artist Ultra16とArtist Pro16Gen2の比較

そもそもこの液タブの何がすごいのかについてですが、一世代前Artist Pro16 Gen2と比較すると、主に進化したのは以下の3点。

進化した点

  • タッチ機能の搭載
  • 有機ELディスプレイ
  • 4K高色域

タッチ機能の搭載

多分一番の目玉機能がタッチ機能が加わった事だと思います。
XPPenではほとんどの機種でタッチ機能はありません。

そのためXPPenユーザーからしたら期待の機能かもしれません。

また、誤タッチ防止機能として、「タッチエリアを限定する機能」もあります。

タッチエリア限定機能

多分こんな機能は他のメーカーのタッチ機能付き液タブでもないんじゃないか思います。

有機EL液晶

そしてXPPenでは初の有機ELディスプレイとなっております。

有機ELディスプレイ

最近ワコムでも有機ELの液タブが発売されましたが、XPPenでもでましたね。
有機ELになると、画面の発色がよくなり、軽量化されています。(Artist Pro16Gen2より200g以上軽くなっています)

4K高色域

そして画面解像度や色域に関しても大きく性能が向上しています。

4K高色域

ディスプレイ解像度はQHDから4K(3840 × 2160)になり、色域もAdobe RGB99%とかなり高色域になっています。
有機ELと併せてかなり画面の綺麗さに拘っています。

他にもコントラスト比や読取速度なども向上していますが、個人的にすごい進化したと思ったのはこの3点です。

Artist Ultra16の価格

この液タブの現在の価格は129,800円となっています。

Artist Ultra16の価格


シンプルに高い・・・


毎回言っている事ですが、XPPenと言えば格安なイメージがありましたが、最近は高級路線に向かっているのかもしれません

Artist Ultra16がまだおすすめできない理由

続いて、個人的に気になっている点について解説します。
個人的に気になっているのは以下の4点です

気になった点

  • タッチ機能の必要性と価格バランス
  • 有機ELの欠点が気になる
  • 16インチ4Kがオーバースペック
  • XPPenはフラッグシップモデルを出す場合16インチの液タブで様子を見る件

タッチ機能の必要性

まずタッチ機能についてですが、確かにあって困るもではないし、便利です。
ただ正直そこまで必要ないって人も多いと思う。

というのも自分自身タッチ機能の液タブを使った事はあるのですが、普段左手デバイスで慣れていたので、ぶっちゃけあまり使わなかった。
(ブラウジングする際のスクロールとかは便利でした。)

あと、単純に誤タッチが多いんですよね。

そしてなにより、そもそもOSがタッチ機能を受け入れてないという問題もあります。
というのも、スマホとかiPadのような端末はタッチ操作が前提なので、OSもアプリもタッチに最適化された作りになっています。


しかし液タブというのは基本PCに繋ぐので、WindowsやMacOSになると思うのですが、これらのOSがタッチ機能をまだまだ最適化していません。
そのため、スマホとかタブレットのような滑らかな操作にはならないし、ところどころ使いづらさが目立ちます。


また、ソフト側の問題もあります。
例えば以下の画像のように、ツールが小さすぎてタッチしづらい問題があったりします。

UIが小さい

そしてタッチ機能って非常にコストがかかる?ようで、価格がめっちゃ高くなるんですよね。
実際この液タブの価格は約13万。Artist Pro16Gen2の2倍近い価格差になっています。

有機ELの欠点

また、この液タブはXPPen初の有機ELディスプレイとなっています。
有機ELといえば発色が良く、スリムで鮮やかな液晶として有名ですが、実は欠点もあります。

有名な物だと、焼き付きです。
これは長時間同じ静止画を表示し続けると、画面にうっすらその画像焼き付いてしまう現象です。

また、有機ELは液晶ディスプレイより寿命が短いとも言われています。

ただ近年技術の進歩で大分改善されてきたらしいのです。
XPPen初の有機ELなので若干怪しさもあります。

16インチ4Kがオーバースペック

そして16インチに4K解像度というのは個人的にオーバースペック過ぎる。
これに関しては多分多くの人が感じると思う。

実際16インチQHDでも精細になりすぎて、倍率をあげて使っている(125%)。


というか19インチ4Kでも倍率を上げて使っていた。

4Kを活かしたいなら最低でも22インチは欲しいし、逆に16インチなら解像度を下げて価格を下げてほしい。

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XPPenは16インチで様子を見る

あとこれは完全に予想でしかないんだけど、おそらくXPPenは新製品はまず16インチサイズで発売し、売り上げやレビューを参考に他のサイズでも発売するか決めている気がします。
というのも、実は2021年にもタッチ機能の付いた4K液晶の16インチサイズの液タブが発売されています。


しかしこの液タブ、あんまり話題にならず、レビューなどでもタッチ機能やペンについて不満が多かったからなのか、他のサイズでの展開は一切ありませんでした。


一方Artist Pro(Gen2)シリーズは、最初に16インチと14インチがでて、約1年後に次々に大きいサイズが販売していきました。
なので今回も恐らくこの売れ行きやレビュー次第で他のサイズ展開があるんじゃないかと思います。

現状は静観がおすすめ

スペックや機能をみるとめちゃくちゃ魅力的ではあるけど、正直今は静観がおすすめです。
もし今後22インチや24インチでもサイズ展開されていくのであれば、そのとき選んだ方が良いかなと思います。

自分自身、2023年にArtist Pro16(Gen2)を買ったのですが、その時は16インチと14インチしかなかったので、大きいサイズを選ぶことが出来ませんでした。
しかしその後19インチ、22インチ、24インチとサイズが展開されてい行きました。

兼子

正直めっちゃ後悔しました

上で描いたように、せっかく画質が良い(QHD)のに画面サイズが16インチなのがちょっと不満だったので、出るのがわかっているのなら22インチか24インチのサイズにすればよかったと思っています。
もしサイズは絶対16インチが良い!って人は良いかもしれませんが、サイズが気になっている人は待った方が良いかなと思います。

Artist Pro16(Gen2)のレビュー記事


というより、個人的にはArtist Pro22(Gen2)がおすすめです。値段がほぼ同じ...っていうかArtist Pro22(Gen2)の方が安い。
画質やタッチ機能はArtist Ultra16の方が良いけど、ペンの性能などは変わらないし、22インチのQHDは丁度いい画質とサイズだと思う。

なのでタッチ機能に強い希望がないのであれば、個人的にはArtist Pro22(Gen2)がおすすめです。

それじゃ

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液タブはメーカー公式ストアで買うのがオススメ


XPPenやHUIONの液タブを買う際はメーカーの公式ストアで買うのがおすすめです。


理由は保証が長くなるから。


XPPenでは通常保証期間が1年なんだけど、公式ストア限定で18~24ヶ月になります。
HUIONではすべて2年保証になります。


送料に関してもXPPenは無料だし、HUIONも21,999円以上の商品なら無料なので、液タブは無料。
またXPPenでは公式ストアで買った人のみ対象のレビュープレゼントキャンペーンなんかもあったりします。









プレゼントキャンペーン詳細


Amazonや楽天などの大規模セールを除いては値段も変わらないことが多いので、公式ストアでの購入を検討してみるのもおすすめです。


XPPen公式ストア


HUION公式ストア

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