こんにちは。兼子です。
先日タブレットというものを買いました。
HUAWEIから発売されているMatepad Pro。
更に同じくHUAWEI製のM-pencil2ndも買った。
というのも前々からこのペンの描き心地を試したかったっていうのと、フリマサイトで2つセットで売っていたので思い切って買ってみた。
ちなみに値段は35,000円だった。
と思う方も多いと思う。とにかくipadなら間違いない。
ipadは日本でのタブレットシェア率圧倒的ナンバーワンだ。
しかし!
世の中にはappleになんとなく抵抗感を持つ人もいる。
自分がそうだ。
「なんか嫌だ」
漠然とした人気者に対する嫉妬心的な思いから、パソコンもスマホもスマートウォッチも全てappleを避けてきた。
ここまできたらタブレットも避けるべき。
というわけでHUAWEIを選んでみた。
同じような人も多いかと思うので、そういった反apple信者は是非このレビュー記事参考にしてみてください。
Matepad Proのスペック
まずMatepad Proのスペックについて書くと以下の通り。
ディスプレイサイズ | 10.8インチ |
CPU | Kirin990オクタコア (2 x 2.86 GHz, 2 x 2.09 GHz, 4 x 1.86 GHz) |
GPU | 16-Core Mali-G76 600 MHz |
画質 | 2560×1600 |
メモリ | 6GB |
ストレージ | 128GB |
カメラ | アウトカメラ: 約1300万画素 (AF)、インカメラ: 800万画素 (FF) |
バッテリー | 7250mAh 駆動時間=約12時間 |
重さ | 460g |
値段(2022年8月現在のAmazon価格) | 60,000円 |
【Pro】というだけあって性能はなかなかに高い方だと思う。
また画面サイズのわりに画質がかなり良いし、重量は500g切る軽さ。
そしてこのMatepad Proは前述した通り、HUAWEI Mpencilを使うことによって画面に直接描画できる。
つまり液タブになる。
絵描きのタブレットとしてはかなり魅力的だ。
M-pencil2ndのスペック
そしてペンの方のスペックは以下の通り
筆圧検知レベル | 4096段階 |
バッテリー | 10時間の連続使用 |
傾き検知機能 | あり(傾斜可能角度は不明/一部アプリケーションのみ対応) |
重さ | 約16g(実測値) |
値段(2022年8月現在) | 12,980円 |
こちらもスタイラスペンとして十分なスペック。
またMatepad Proは画面上部にワイヤレス充電機能がついており、M-Pencilをくっつけると充電できる。
かなりipadとapplePencilに近い存在に感じる。
Matepad ProとM-Pencil 2ndの描き心地について
というわけで実際に使ってみたけど、描き心地は普通に良い。
筆圧もしっかり検知するし、ペン先も固く細いので個人的にかなり好みな描き味。
また、ペンも充電式なので、かなり軽いし、鉛筆のような形状なので持ちやすい。
リフレッシュレートも最大120Hzなので、遅延もなく視差もほとんど感じない。
ペン先の沈み込みなども一切ない。
絵を描くのには充分すぎるレベルだと思う。
特にM-pencil 2ndから実装されたペン先のプラチナコーティングが最高。
硬くしっかりしているので、摩耗にも強く、描き心地も良い。
ペン先がラバー素材だと、滑りが悪くなりすぎるので、個人的にはこのペン先はかなり好み。
絵を描く上でのデメリット① ペンのショートカットボタンがない
液タブとしてめちゃくちゃ描きやすいとは思うのだけど、実はデメリットもある。
それがペンにショートカットボタンがないということ
見ての通りフラットで美しいデザインではあるけど、ボタンはない。
一応本体にセンサーが付いていて、ダブルタップすることで機能を切りかえられると公式サイトでは書いてあるが、これは一部のアプリでしか使えないらしい。
また、Matepad ProではOSの問題なのか、そもそもこの機能が使えないっぽい。
つまりツール切り替えは、いちいちツールをペンでタッチするかしかない。
絵を描く上でのデメリット② 誤反応がある
あとはこれはタブレットに共通する事だけど、どうしてもペンで描こうとする際に手が当たって誤反応することがある。
ただ逆にタッチで反応するのはメリットでもある。
拡大縮小回転を指で扱えるので、より直感的に絵を描く事ができる。
絵を描く上でのデメリット③ ちょっと小さい
これもMatepad Proに限った事ではないけど、10.8インチは絵を描くのにはちょっと小さい。
特にCLIPSTUDIOはツールパレッドが画面上を占拠するのでより小さく感じる。
逆にアイビスペイントとかはタブレットやスマホに特化しているお絵かきソフトなだけあって、ツールが邪魔しないような設計になっているので画面が広く感じる。
最初はCLIPSTUDIOを使っていたけど、やっぱりツール選びの困難さから、現在はアイビスペイントを使っています。
Matepad Proとipad10.2を比較
反apple信者というのはアップルと比較するのが大好き。
比較してどこかappleより優れていることを見つけてドヤりたい。
そんなわけで、似たような大きさとスペックのipad10.2と比較していく
名称 | Matepad Pro | ipad10.2 |
ディスプレイサイズ | 10.8インチ | 10.2 |
CPU | Kirin990オクタコア (2 x 2.86 GHz, 2 x 2.09 GHz, 4 x 1.86 GHz) | A13 Bionicチップ |
GPU | 16-Core Mali-G76 600 MHz | 不明 |
画質 | 2560×1600 | 2,160 x 1,620 |
メモリ | 6㎇ | 3㎇ |
ストレージ | 128㎇ | 64㎇ or 256㎇ |
カメラ | アウトカメラ: 約1300万画素 (AF)、インカメラ: 800万画素 (FF) | アウトカメラ:8メガピクセル インカメラ:12MP |
バッテリー | 7250mAh 駆動時間=約12時間 | 駆動時間=10時間 |
重さ | 460g | 487 g |
値段(2022年8月現在) | 60,000円※Amazon価格 | 49,800円(64㎇)/71,800円(256㎇)※公式サイト価格 |
こうして比べてみると、正直価格差はそこまでなく、64㎇モデルならむしろipadの方が安い。
ただ性能だけ見るとMatepadの方が高い。
また、ペン性能に関しては以下の通り
名所 | M-Pencil 2nd | applePencil(第一世代) |
筆圧検知レベル | 4096段階 | 1024段階(真偽不明) |
バッテリー | 約10時間の連続使用 | 約12時間 |
傾き検知機能 | あり(傾斜可能角度は不明) | あり |
重さ | 約16g(実測値) | 約20g |
値段(2022年8月現在) | 11,799円 | 14,279円 |
こちらもHUAWEI製のペンの方が性能は良さそう。
ちなみにapplePencilは第2世代が出ているが、現在のipad10.2では第一世代しか使えない。
更に充電に関しても、applePencil第一世代ではワイヤレス充電が出来ず、 ペン先のLightning端子をipadに突き刺して充電する仕様。
なのでipad10.2を買うならHUAWEI Matepad Proの方がスペック的にはお買い得。
Matepad Proとipad airを比較
次にipad 10.2より性能が良いipad airと比較してみる。
名称 | Matepad Pro | ipad air |
ディスプレイサイズ | 10.8インチ | 10.9インチ |
CPU | Kirin990オクタコア (2 x 2.86 GHz, 2 x 2.09 GHz, 4 x 1.86 GHz) | M1チップ |
GPU | 16-Core Mali-G76 600 MHz | 不明 |
画質 | 2560×1600 | 2,160 x 1,620 |
メモリ | 6㎇ | 8㎇ |
ストレージ | 128㎇ | 64㎇ or 256㎇ |
カメラ | アウトカメラ: 約1300万画素 (AF)、インカメラ: 800万画素 (FF) | アウトカメラ:12メガピクセル インカメラ:12MP |
バッテリー | 7250mAh 駆動時間=約12時間 | 駆動時間=10時間 |
重さ | 460g | 461g |
値段(2022年8月現在) | 60,000円※Amazon価格 | 84,800円(64㎇)/106,800円(256㎇)※公式サイト価格 |
という感じ。ipad airになるとメモリとCPUの性能がかなり上がるけど、その分値段が跳ね上がる。
一気に10万円前後となるので、タブレットとして手を出しづらい価格になってくる。
また、第2世代のapplePencilとM-pencil2ndを比較してみるとこんな感じ。
名所 | M-Pencil 2nd | applePencil(第2世代) |
筆圧検知レベル | 4096段階 | 1024段階(真偽不明) |
バッテリー | 約10時間の連続使用 | 約12時間 |
傾き検知機能 | あり(傾斜可能角度は不明) | あり |
重さ | 約16g(実測値) | 約20g |
値段(2022年8月現在) | 11,799円 | 19,880円 |
スペックだけ見ると第2世代になって何も変わってないように見えますが、磁気充電ができるようになったり、ペン側面をダブルタップすることでツール変更できる機能が付け加えられております。
ただその分値段が5,000円高くなっている。
正直コスパを考えるとHUAWEI Matepad Proの方が良いよう見思える。
がしかし
残念ながらHUAWEIにはものすごい落とし穴がある。
MatePadはGoogleアプリが使えない!?
既に知っている方も多いと思いますが、HUAWEIはアメリカに名指しで制裁を加えられた中国企業だ。
その制裁っていうのが結構辛いものとなっており、なんとHUAWEIの製品はGoogle製のアプリが使えない。
つまりYouTubeやGmail、GoogleMap等が使えない。
それだけならまだしも、なんとGoogle Playも使えないのだ。
その結果アプリのダウンロードはHUAWEI製のストアを使うことになる。
Googleが使えなくても案外なんとかなる
と思われるかもしれないが、実際は見れない事はない。
YouTubeというGoogle製のアプリは入れられないけど、ブラウザでみることはできる。
また、サードパーティー製のYouTubeアプリを使えば、疑似的に公式YouTubeアプリのように使える。
問題なく見れた。
GmailやGoogleMapなども、ブラウザから見る事が出来るので、実際そこまで問題はない。
ただ自分は普段Chromeを愛用していたので、Chromeが使えないのは結構痛手でした。
Google Pleyも使えないけど、なんとかなる
Google製のアプリが使えないのは案外対策できるのでそこまで問題はないと思うけど、真の問題はGoogle Playが使えない事だ。
その代わりHUAWEI APP Galleryっていう物があるんだけど、アプリの数はめちゃクソ少ない。
って思ってたけど、これもAPKっていう別のアプリを使えば割と多くのアプリを入れられる。
もちろんそれでも入れられないようなアプリはあるので、どうしても使いたいアプリがある人は事前に調べた方が良い。
Matepad Proで使えるお絵かきソフト
ちなみにお絵かきソフトのアイビスペイント、メディバンペイント、CLIPSTUDIOも問題なく使えた。
筆圧検知もするし、動作も特に問題ない。
ただ当たり前だけど、IOS専用のアプリは使えません。
Procreateとか。
ちなみにCLIPSTUDIOの場合月額480円のプランに加入が必要。
月100円のスマホ専用プランでは使えないのでご注意を。
自分は「スマホもタブレットも一緒だろ!」と思い、月100円プランに加入したらしっかり使えなかった(馬鹿)
Matepad Proは絵を描く事メインのタブレットとしては全然あり!ただ今買うならMatepad11がおすすめ
そんな感じでGoogleが使えないタブレットではあるのですが、絵を描く上では問題になることはあまりない。
描き心地も良いし、スペックも高い。
実際300dpiのA4サイズ(3508×2480px)で絵を描いていても、快適に絵が描ける。
カクついたり、モサモサした動きになる事はほとんどない。
「本格的にこれで絵を描くぞ!」ってなるとちょっと画面の小ささが気になるけど、そこまで本格的じゃない人や、練習用やサブ機としてはかなり良いタブレットになると思う。
また小さい分本体も軽いしペンもマグネットで固定できるので持ち運びに関してはかなり便利。
鞄に入れても重さもほとんど気にならない。
実際電車内で軽いスケッチとかしてみたけど、問題なくできた。
他にもこんな感じで実際の物を見ながらデッサンの練習に使ったりもしている。
という感じで絵を描く事が目的ならすごく良いタブレットだと思う。
ただ、appleが嫌いとかでなければ、値段は高いけどipadとapplePencilを買うのが無難なのは間違いない。
ちなみにHUAWEIのタブレットで絵を描きたいって人は、自分が買ったMatepad ProよりMatepad 11の方が断然おすすめ。
Matepad 11▼
性能も良いし、ペンも磁気充電できるし、何よりMatepad Proより全然安い。
名称 | Matepad Pro | Matepad11 |
ディスプレイサイズ | 10.8インチ | 10.9インチ |
CPU | Kirin990オクタコア (2 x 2.86 GHz, 2 x 2.09 GHz, 4 x 1.86 GHz) | Qualcomm Snapdragon 865 |
GPU | 16-Core Mali-G76 600 MHz | Adreno 650 587 MHz |
画質 | 2560×1600 | 2560×1600 |
メモリ | 6㎇ | 6㎇ |
ストレージ | 128㎇ | 128㎇ |
カメラ | アウトカメラ: 約1300万画素 (AF)、インカメラ: 800万画素 (FF) | アウトカメラ:約1300万画素 (AF)、インカメラ: 800万画素 (FF) |
バッテリー | 7250mAh 駆動時間=約12時間 | 7250mAh 駆動時間=約12時間 |
重さ | 460g | 485g |
値段(2022年8月現在) | 60,000円※Amazon価格 | 48,000円※Amazon価格 |
自分はフリマサイトで中古品を買ったから安かったけど、新品で買うなら断然Matepad11の方が良いと思う。
ちなみにペンは別売りなので、絵を描きたい人は別途買うようにしてください。
※Matepad11もMatepad Pro同様にGoogle系アプリは使えません
ペン性能も良いので、Googleが使えなくても良いって人や、お絵かきメインとしてはおすすめ。
また、もう少し大きいサイズのタブレットが良い!って人は、12インチサイズ越えのタブレットで、絵が描けそうな物をまとめた記事もありますのでよかったらそちらもご覧ください。
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先日HUAWEIから新たなタブレット、Matepad11.5が出ました。
画面サイズが大きくなり、価格も比較的安いです。
名称 | Matepad11.5 |
ディスプレイサイズ | 11.5インチ |
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ 7 Gen 1 |
GPU | Adreno™ 644 |
画質 | 2200 × 1440 |
メモリ | 6㎇ |
ストレージ | 128㎇ |
カメラ | アウトカメラ:約1300万画素 (AF)、インカメラ: 800万画素 (FF) |
バッテリー | 7700mAh 駆動時間=約12時間 |
重さ | 499g |
値段(2022年8月現在) | 43,800円※Amazon価格 |
って気もしますが、結構致命的な落とし穴があって、Matepad ProやMatepad11のように本体上部にくっつけての磁気充電ができない。
別途充電クレードルを本体に繋いで充電&ペアリングが必要になる。
正直本体上部からの磁気充電ってめちゃくちゃ便利なので、個人的には絵を描くならMatepad11の方がおすすめではある。
クレードルからの充電でも良い!って人にはおすすめです。
それじゃ