こんにちは。兼子です。
先日HUION様より液タブのKamvas 16 (Gen 3)をご提供頂きました。

2025年1月に発売されたばかりの、最新の液タブとなります。
というわけでこちらの液タブをレビューしていきたいと思います。
現在液タブ購入を考えている方は是非参考にしてみてください。
Kamvas 16 (Gen 3)のスペック
最初にこちらの液タブのスペックを紹介するとこんな感じです。
Kamvas 16(Gen3) | |
サイズ | 15.8インチ 421.2 x 236.81 x 12.62mm 1.2kg |
作業エリア | 349.6 x 196.7mm |
解像度 | 2560 x 1440 (16:9) QHD |
液晶 | IPS 60Hz フルラミネーション |
マルチタッチ | 非対応 |
コントラスト | 1000:1 |
色域 | 99%sRGB / 99%Rec.709 / 90%Adobe RGB |
視差 | ±0.3mm (Center), ±2mm (Corner) |
ペン | PW600L |
ON荷重 | 2g |
沈み込み | 0.35㎜ |
筆圧検知 | 16,384段階 |
スタンド | 付属 |
VESA | 非対応 |
価格(公式ストア価格) | ¥79,980 |
ご覧の通りスペックはかなり高いです。色域も広く、ペンの筆圧検知も脅威の16384段階となっております。
AdobeRGBが90%なので、印刷目的の人にとってはちょっと低いかもしれませんが、ディスプレイ表示が前提の絵描きさんには十分すぎるほどの高色域です。
また、画質もFHDではなく、QHDとなっているので、16インチサイズを考えるとこちらもかなり高精細な画質となっております。
あと個人的に感動したのがスタンド。
最近スタンドが付属されない液タブが多くなってきた気がするので、これがあるのは本当にありがたい。
スタンドの性能については後述しますが、使い勝手もかなり良いです。
Kamvas 16 (Gen 3)の同梱物
実際中に入っていたものはこんな感じです。

液タブ本体とスタンドと

その他諸々
※写真に入れ忘れてしまったのですが、3in1ケーブルも付属します。
当たり前ですが基本的なPCに接続して絵を描くための道具は揃っております。
接続に関してはType C接続のほか、3in1ケーブルでの接続も可能です。
電源アダプターも付属されていますが、PCから電源を供給して使うことも出来ます。
ペンケースはドーナツ型となっており、ペンを立てたり寝かせて置くことが可能です。


地味にこれ実用的で便利なんですよね。
中には替え芯が10本も入っております。

ちなみにキャリブレーションレポートとは、工場出荷前に色精度をテストした結果が書かれたレポートです。
その他クロスやグローブ、替芯等も付属されております。
本体の外観デザイン
本体は左側にショートカットキーがついたデザインとなっております。

6つのキー+ダイヤルが2つもついているので、結構沢山のキーを設定することが来ます。
ショートカットキーは対象的なデザインとなっているのでディスプレイ設定から反転させれば左利きの人もしっかり使うことが出来ます

ペンのデザイン
ペンは最新のPenTech4.0の技術が導入されたペンとなっており、ショートカットキーも3つもついております。

性能に関しては、前作のペンと比べて飛躍的に上がっており、筆圧検知レベルが2倍の16,384段階になった他、視差や沈み込みも軽減されています。
あとすごい地味なところですが、ペン先が細くなっています。これが超嬉しい。
というのも、もともと前作のペンも描きやすかったのですが、個人的にペン先の太さがちょっと気になっていたんですよね。


ペン先で描きやすさって変わる?
って話ですが、結構変わります。
液タブって画面に直接描画するので、ペンで隠れる面積が多いとちょっと描きにくくなるんですよね。
なのでこの変化は私としてはかなり嬉しいです。
実際に使ってみた感想
というわけで、実際にこちらの液タブを使って絵を描いてみました。


わたしです
最初に結論を言ってしまうと、かなり描きやすかったです。
多分気になる人が多いであろう、視差に関してもほぼ感じませんでした。


中央精度が高いことはもちろん、画面端も「カーソルがズレる・・・」なんてこともありませんでした。狙ったところにしっかり描画されます。
コーナー精度が±2mmとなっていましたが、もっと低い気がします。
筆圧検知レベルも非情に高いので、入り抜き等も非情に綺麗に入るし、遅延も全然感じません。

表示領域が広い
また、QHD解像度なので画面に表示できる情報量がかなり多いです。
FHDと比べるとこんな感じになります。


わかりにくいかもしれませんが、レイヤーの表示量などを見てもらうと全然違うことがわかると思います。
情報が一気に見れるのでレイヤーやツールなどを探す手間が大幅に省けるので、作業効率などがかなり上がります。
色空間も任意で変えられる
色味に関しては本体横の電源ボタンを長押しすることで出てくるメニューから変更可能です。
個別に調整することも出来ますし、色空間を指定することも出来ます。


物理ボタンでの操作でなく、ペンで調整できるのが地味に便利です。
軽くてスリム
あと、実際手に持ってみると驚くほどスリムで軽いです。
ショートカットキーがついているので、その分でかいんじゃないかと思ったのですが液タブとしてはかなりベゼルが細く想像以上にコンパクトです。
他社の16インチサイズの液タブと比べても重量は1.2kgとかなり軽い方なので、持ち運びする際等にも便利です。
スタンドが最高
冒頭でも描きましたが、この液タブはスタンドが付属します。そしてこのスタンドがかなり良いです。


14.5度~45度まで6段階で角度調整ができるので、自分の好みの高さにして使うことが出来ます。
また、スタンド自体もかなりしっかりしていて、描いていると動いちゃうって事もなく安定性も抜群です。
このスタンドが付属でついてくるのはめちゃくちゃありがたいです。
Kamvas 16 (Gen 3)の気になった点

気になった点はないの?
正直個人的に使ってみた感じでいうと、本当にめっちゃ良かったので、不満という不満はないんだけど、一応気になる人もいるであろう点について書いていきます。

指紋が残りやすい
これは付属の手袋を使えば特に問題ないんだけど、素手で描くと結構指紋が残りやすいです。

クリーニング用のクロスもついているので、指紋がついても拭けばいいだけなのですが、素手で描くと割と指紋はつきます。
QHD表示だと文字が結構小さい
上で「QHDだから情報量が多く表示できる!」と書きましたが、これは裏を返すと文字が小さく表示されるということでもあります。
個人差があると思いますが、人によっては小さすぎると感じるぐらいの小ささになります。

ただこれもPCの設定から表示倍率を上げることで解決はできます。
ショートカットキーは便利だけど、ダイヤルの位置が遠い
最後にショートカットキーについてなんですが、他の機種と比べてかなり充実してる方だと思うので、普段から液タブ本体のショートカットキーを使っている人にとっては便利かと思います。
また、キーにも凹凸の装飾が施されているので、キーも覚えやすいです。
ただ一番使用頻度の高いダイヤルが上下についているので、手の位置を変えないといけないのでそれがちょっと気になりました。

上の画像のように距離が結構あるので、2個のダイヤルを頻繁に使いたい場合ちょっと大変。
安心の2年保証

液タブってすぐ壊れそうで恐い・・・
HUIONの液タブは安心の2年保証です

液タブって高いし画面に直接描画する点から、すぐ壊れるんじゃないか!?と不安になる人も多いと思います。
ですがHUIONでは液タブは2年間の保証がついておりますので、仮にすぐ壊れても直してもらえます。(対象は本体のみですが)

液タブの2年保証って多分業界でも最長クラスだと思います。
なので2年間は安心して使うことが出来ます。
初心者からプロにもおすすめのちょうどいいサイズの液タブ
というわけで、Kamvas 16 (Gen 3)のレビューでした。
気になった点もいくつか書きましたが、個人的にはめちゃくちゃ良い液タブだと思います。
とくにPenTech4.0になって本当に液タブとしての描き心地がめちゃくちゃ良くなりました。
描いていてストレスが全然無いですし、気持ちの良い描き心地です。
ちなみに他の機種と迷ってる!って人は、PenTech4.0のペンが使える液タブおすすめです。
この記事執筆時点ではPenTech4.0のペンが使える液タブは以下の4機種です。

13インチから27インチまであります。
個人的には16インチか19インチのものが描きやすさやコスパを考えるとおすすめです。
ちなみに値段については公式ストア限定セールがあったりするとAmazonや楽天より安くなることがあるので、公式ストアもチェックするのがおすすめです。
Kamvas Pro19についてレビューした記事もあるので、よければ合わせてご覧ください。
それじゃ!