こんにちは。兼子です。
買いましたと言うか、新しい液タブを買ったら付いてきました。
買った液タブはArtist Pro16(Gen2)
液タブについては後日またレビューする予定です。
というわけで今回はXPPenの左手デバイスを実際に使ってみての感想を書いていきます。
ack05の外観
ack05の外観はこんな感じ
個人的にだけど、見た目はかなり好み。
スタイリッシュでかっこいい。
サイズ感もかなり小さく、1000円札より二回りぐらい小さい。
重量は約77gと驚異的な軽さ。
裏面には滑り止めの加工がなされております。
一応液タブの上とかに置くこともできますが、傾斜を付けると軽すぎてすぐ落ちてきます。
さわり心地は、マットな金属って感じですべすべしていて指紋も付きにくい。
打鍵感はパンタグラフ方式なので、よくあるノートパソコンみたいな感じ。可もなく不可もなく。
ホイールに関しては、回すとカチカチと気持ち良い感覚がある。
※音が出ます
ack05の価格
こちらの左手デバイスの値段は5,999円。
左手デバイスって値段はピンキリなので、何とも言えませんが、個人的に比較的安価な部類だと思う。
接続は何でもいける
接続方法は、有線接続、レシーバー接続、Bluetooth接続、なんでもOK。
Bluetoothが使えない人でも安心して使えます。
Bluetoothペアリング方法
ただBluetoothのペアリングが若干わかりづらくて、K11ってキーを6秒長押しすることでペアリングモードになる。
K11はダイヤルの真ん中にあるキーのこと。
設定はXPPenのドライバーから設定可能
キーのカスタマイズはXPPenのドライバーから設定が可能です。
ペンタブや液タブの際に使うドライバーと一緒のやつです。
XPPenユーザーならすんなり使えると思いますし、はじめての人でも全然設定は難しくはないと思います。
ソフトによる自動切換機能もある
安価でありながら、アプリによる自動切換機能も可能となっております。
ドライバー上部のタブからアプリを追加することで、アプリごとのショートカットキーを設定可能。
切り替えの必要もなく、使用しているソフトを自動で認識して設定したショートカットキーに切り替えてくれます。
アプリの起動をショートカットキーに設定できる
また、設定できるのはキーだけでなく、アプリの起動を設定することもできる。
なので良く使うソフトなどを登録しておけば、キーを押すだけで起動できる。
上で書い用に、自動切り替え機能もあるので、ソフトが開かれると、自動でそのソフト用に設定したキーに切り替わります。
【注意】使えるのはPCのみ!スマホやタブレットでは使えない
大きな注意点としてはドライバーが入れられないので、スマホやタブレットでの使用はできない。
接続は出来ても、キー設定ができない。
HPでも互換性はWindows,mac,Linuxしか記載されていない。
Chromebookの記載もないので、購入の際は注意してください。
ack05を実際に使ってみての感想
というわけで実際に使ってみての感想を書いていこうと思います。
先に箇条書きで書いてしまうとこんな感じ。
実際に使ってみて感じた事
- イラスト作業用の左手デバイスとしてはキーが少ない
- 最大40個登録できるけど、あまり実用的ではない
- 補助的な使い勝手は良い
- コンパクトで無線接続できるので置き場に困らない
- バッテリー持ちが良い
- 個人的にはタブメイトよりおすすめ
- 期待を下回る可能性はあるけど、多分買って損はしない
イラスト作業用の左手デバイスとしてはキーが少ない
まぁ何となく予想はできたことだけど、正直キーはかなり少ない。
キーの数は10個+ホイールになるんだけど、正直これだけだとかなり少ない。
※K11はホイール機能の切替に使うので、カスタマイズ設定はできない
イラスト製作の場合、ブラシ、ツールの変更、戻る、やり直し、拡大縮小、保存、別名保存・・・等々頻繁に使いたいキーは数多くあるので、11個ってのは正直少なすぎる。
個人的には、最低でも20個ぐらい欲しい。
複数組み合わせの設定は可能
ちなみにひとつのキーに複数のキーの組み合わせの設定は可能。
【Ctrl+Z】とか【A+B+C】みたいな複数のキーをひとつのキーに設定する事は出来ます。
この辺の設定もドライバーが優秀なので、打ち込むだけで設定可能です。
最大40個登録できるけど、あまり実用的ではない
一応この左手デバイスは、4パターンまで登録できるので、最大40個のキーを登録できる。
って気もすると思うけど、これにも罠があって、パターンを変更するのにいちいちキーを押す必要がある。
そもそもパターンって何?ってところから説明すると、パターン切替ボタンを押すことで全く別のキーが割り当てられた左手デバイスに早変わりする。
例えばパターン1で以下のようなキーを登録したとします。
この状態で切り替えキーを押すと、パターン2に登録した全く別のショートカットキーに切り替わる。
ただパターン1からパターン4に移行するには、切替ボタンを3回押さなければならない。
はっきりいってパターンをいちいち切り替えて使うぐらいなら、キーボードを使ってしまった方が断然早い。
それに頻繁に切り替えていると、今何番目のパターンかがわからなくなる。
更にこの機能を使うには、貴重なキーを1つ切り替えキーに設定しなければならないので、個人的には本当に使い勝手が悪い。
CLIPSTUDIOが発売している左手デバイスのタブメイトにもまったく同じような機能があったんだけど、正直切り替えがめんどくさすぎて使わなくなった。
ダイヤルも1つだけは物足りない
あとダイヤルに関しても、ダイヤルの真ん中にあるボタン(K11)を押し込むことで、パターンを変えられる。
こんな感じでダイヤルも最大4パターン設定でき、K11を押すごとに切り替わるようになっている。
これに関しても、同じく切り替えがめんどくさすぎるのであまり実用的ではない気がします。
補助的な使い勝手は良い
使ってすぐの印象は正直微妙に感じたけど、補助的な使い勝手はめちゃくちゃ良い。
詳しくは以前レビュー記事を書いたので、そちらを見てほしいのですが、切替なしで40以上のキーを設定可能なので、作業の間本当にキーボード要らず。
キーボードを使うのは文字入力の時のみって感じ。
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なのでTourBoxと比べると、かなり登録できるキーや、ダイヤル系の少なさを顕著に感じてしまうけど、あくまで補助的に使う事を目的に考えれば全然使える。
例えば基本はキーボードを使いつつ、オートアクション系のみack05に登録するとか。
ブラシ選択用に特化させて、良く使うブラシ10種類を登録しておくとか。
自分の場合作業中に音楽を聴く事が結構あるので、ホイールに音量調節を割り当て、キーにはTourBoxに登録しきれなかったオートアクション系を登録している。
コンパクトでコードレスで使えるので、置き場に困らない
あと「いいね!」って思ったところでいうと、本当に想像以上にコンパクト。
正直もっとでかいと思っていたけど、かなり小さくまとまっています。
色も黒とグレーのツートーンなので、基本的にどんなものとも馴染安いと思う。
なので置き場に困る事がない。
バッテリー持ちが良い
また無線接続ができる上、バッテリー持ちがすこぶる良い。
スタンバイ状態で最大10ヶ月、連続作業時間でいうと約300時間使える。らしい。
バッテリーだと2~3日で切れるイメージがあったけど、想像以上に長い。
1日8時間使っても1ヶ月持つ計算。
ここまで持ちが良いと、本当に充電を気にしなくていいレベル。
ただ実際本当にそこまで使えるのか怪しい。後日減り具合を改めて書きます。
TABMATE(タブメイト)よりおすすめ
似たような価格帯で、タブメイトがあるけど、個人的にはack05の方が断然おすすめ。
タブメイトって手で持ちながら使う物なので、キーボードや他の左手デバイスとの相性が悪いんですよね。
切り替えなしで登録できるキーは15種類ほどで、キーボードを使おうと思ったらいちいちこれを机に置いて、タブメイトを使う時はまた手に持ち直して使う。みたいな感じでめちゃくちゃめんどくさい。
また、専用のドライバーがあるわけではなく、CLIPSTUDIO内でキーの設定をする必要がある。
ack05は机に置いておけるので、他のデバイスとの相性も良いし、キー設定方法に関しても個人的にはack05の方が圧倒的に良い。
ack05は期待を下回る可能性はあるけど、買って損はないと思う
というわけでXPPenの左手デバイス、ack05のレビューでした。
個人的には、キー設定は少ないなぁと思ったけど、想像以上に使い勝手は良いと思う。
これさえあればイラスト制作時の作業がめちゃくちゃ楽になる!って思って買うと、物足りなさはあるかもしれないけど、使い道は99%あると思う。
値段もそこまで高くないので、買って損はないと思う。
まだ何も左手デバイスを持っていない人でも、自分みたいにすでに何か左手デバイスを持っている人でも使える汎用性がある。
単体で10個以上のキーを設定したい!って人はTourBoxみたいな、切り替えなしで大量に設定できるものがおすすめです。
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それじゃ