こんにちは。兼子です。
絵を描くスピードについて悩む人は多いと思う。
かくいう自分もそうだ。
もっと早く描けるようになりたい!という思いはきっと絵描きに共通の悩みであると思う。
がしかし!
だからと言って早く描けば良い物ではない。
がむしゃらに時間だけ気にしていてはむしろただの手抜き作品になりかねない。
というわけでこの記事では絵を早く描くにはどうしたらいいか?について考察してみた結果を書き記していきます。
あくまで個人的な考えですが、絵を描くスピードについて悩んでいる方はよかったら参考にしていってください。また早く描く練習方法についても自分なりの考えを書いていますので是非最後まで見ていってください
何故神絵師たちは早く絵を描けるのか?3つの理由
みなさんは1枚描くのにどれくらい時間がかかるだろうか。
自分は1枚のイラストに早くて1時間、長いと5~8時間くらいかかっていると思う。
ちなみにその差は描く対象による。
例えば食べ物のイラストなんかはそこまで時間がかからないので、1~3時間程度で書き終える事が多い。
ただ人物イラストになると全然変わってくる。
つい先日描いた綾波さんの絵は多分6~7時間かかった。
めちゃくちゃ遅いってわけじゃないのかもしれないけど、全然早くないですよね。
YouTubeなんかを見ていると、たった1時間でズバズバと超クオリティーの高い絵を描いてしまう人もいるので「自分もあんな風にかけたらなぁ・・・」と思うこともしばしばあります。
1 迷いが少ない
まぁそんなこと思っていても仕方がないので、何故自分は遅くて、早い人は早いのかを考えてみると、まず一番に思ったのが迷いの差。
例えば
・ここはこうした方が良いのかな・・・
・なんかバランスが変な気がする
・あの神絵師が使っているエフェクトが良い感じだけど、どうやってやるんだろう!?
みたいな感じで、自分の場合描き進めながらかなり迷っている。
時には失敗して何度も戻ったり、同じことを繰り返してしまったりする。
一方で神絵師たちは迷いが圧倒的に少ない。
ラフから完成にかけてズバズバと進んでいく
2 間違えても軌道修正が早い
また仮に間違ったとしても対処が的確で速い。
例えば描いている途中で、頭の比率がおかしいことに気づくと、さっと拡大縮小ツールを使って修正する。
一方で自分の場合
何故違和感があるのかよくわからなかったりする。
その為修正しては「う~ん・・・直った・・・?」と修正できたかどうかを悩む。
結果時間がたって「あれ、やっぱおかしいじゃん!」と再び修正したりするので、余計時間がかかる。
要は目が肥えてるかの差だと思う。
3 完成が見えている
そして何より神絵師は頭に完成がある程度しっかり見えていると思う。
完成が見えているから迷いが少ない。
なので最短距離を走っていける。
要は詰将棋。詰み方がわかっていれば迷わず手を進められる。
あれと同じで、すでに見えている完成に向かって、逆算で絵の描き進め方を考えられていると思う。
逆に自分の場合、ふわっとした完成像しかないから途中ですぐ脱線したり、失敗したりすることが多い。
そして気づいたら王将がとられている。
早く描く練習はリスクが大きい
早く描くために早く描く練習をしよう!と思う人も多いと思う。
がしかし!
これには大きなリスクがある。
それが手癖だ。
早く描く練習は必要だと思うけど、単に思考停止して早く描こうと思うと【ザ・手癖】で描いたイラストになってしまうわけです。
資料もろくに見ず、「なんとなくこんな感じだろう」で描き進めてしまったりする。
手癖でも上手く描けるならいいのだけど、それこそ神絵師レベルの話になってくると思う。
逆に悪い手癖で描き続けると、その癖がよりいっそうこびりついてしまう恐れがある。
早く描くための有効な練習方法
しかし逆に時間をただかけてもいいわけではない。
むしろこっちの方が危険な香りもする。
例えば永遠に画面の右端ばっかり超拡大して描き続けても良い絵ができるわけではない。
どういうことかというと、
・早い人が何故早いのか、メイキング動画などを見てどうして早いのか考える
・できれば言語化する
・自分にできる事を考える
・試してみる
・よかったこと、悪かったことを考える
・次に活かす
という感じ。これが頭で考えるっていう部分
そして準備の部分は
・資料をしっかり用意する
・足りなかったらすぐ追加する
・ラフをしっかり準備する
という感じ。
思考停止しないように、まず情報を頭に入れる。そして出来る事をひとうひとつでも実行してみる。ってのが良いんじゃないかと思う。
また、資料は妥協なく準備し、足りないなと思ったらめんどくさがらずに追加することも大事。
資料集めって正直めんどくさいけど、結局失敗して何度も描き直す事よりよっぽど効率的になる。
幸い今の時代はネットの画像検索がめちゃくちゃ簡単に行えるので、資料探しも一昔前に比べれば全然楽にはなっている。
また、「ラフの段階で良い感じ!」と思えるものを準備することも大事。
ラフから完成で大きく変わる事ってそれほどなくて、ラフが悪いと悪い絵になるし、ラフが良いと良い絵になりやすい。
自分はこの準備を怠っていることが多いと思う。
大事なのは早く描く事ではなく、無駄をなくすこと
結局早く描く事を意識するんじゃなくて、無駄をなくすことを考えた方が良い。
そうすることで、思考停止を防ぎ、逆にどこが無駄なのかを考える為に頭を使う。
この頭を使うか使わないかの差はかなりでかい。頭を使うことで失敗も成功の鍵となる。
というわけで今後はその辺を意識して描いていこうと思います。
まとめ まずは上手く描く事を意識するのが一番大事
というわけで、早く描くための練習方法について考えてみたけど、結局今は時間を気にする必要はないと思う。
そもそも論やっぱり時間をかけて上手く描けないのであれば、早く描く事を意識する段階ではないと思う。
まずは上手く描く事に焦点を当てて、次第に無駄な行為を削いでいけばいい。
まともにキャベツの千切りが出来ない人が、とりあえず思考停止して手を早く動かそうとすれば、指を切るだけである。
まずはゆっくりでも練習して、綺麗に切れるようになったら、安全に早く切れるように少しづつ練習していくわけですよね。
絵でも一緒なんだと思う。
まずはしっかり手順を踏んで絵を描いていく。
そのうちにしっかりとした絵を当たり前のように描けるようになったら、早さを意識していく感じで良いのかなと思う。
また、ただ大量に絵を描くのもめっちゃ危険!っていうのもあって、詳しくは以下の記事で書いていますのでよかったら参考にしてみてください。
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それじゃ!