こんにちは。兼子です。
2026年4月、XPPenからArtist 16 3rdが登場しました。

セカンドから3rdに世代が変わって何が進化したの?と気になる人もいると思います。
というか自分が気になりました。
というわけで、この記事ではセカンドと並べて、何がどう変わったのかを紹介していきます。
セカンドと3rdスペック比較
まずスペックを比較すると以下の通り。
| Artist 16(セカンド) | Artist 16(3rd) | |
|---|---|---|
| モデル番号 | CD160FH | CD161FH |
| 画面サイズ | 15.4インチ | 15.4インチ |
| 解像度 | 1920 × 1080 | 1920 × 1080 |
| リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
| 輝度 | 220 cd/m² | 270 cd/m² |
| 色域(sRGB) | 127%(面積比) | 99%(カバー率) |
| 色域(Adobe RGB) | 94% | 98% |
| 色域(Display P3) | ― | 97% |
| フルラミネーション | あり | あり |
| ガラス | アンチグレア | ナノエッチングガラス |
| フリッカーフリー | ― | DCディミング対応 |
| ペン | X3 Elite | X4 Smart Chip |
| 筆圧検知 | 8,192段階 | 16,384段階 |
| ON荷重 | 3g | 2g |
| 傾き検知 | ±60° | ±60° |
| 視差(中央) | ±0.5mm | ±0.2mm |
| ペン収納 | ― | マグネット式 |
| 重量 | 約1,420g | 1,355g |
| 本体サイズ | 434 × 255.8 × 12.89 mm | 407.9 × 232.8 × 12.8 mm |
| カラーバリエーション | ブラック / ピンク / ブルー / グリーン | ブラック |
| 価格(公式ストア) | ¥49,980 | ¥49,980 |
一応公式ストア価格は一緒ですが、セカンド記事執筆時点ではセール価格(39,980円)になっています。
さすがに進化してるのに値段が一緒ならセカンドを買う意味が一切なくなるので、多分常時セール状態になると思う。
「常時セール」とか完全に矛盾しているけど、よくある事なので気にしないでください。
セカンドと比べて進化したところ
続いて、セカンド比べて進化したところを細かく紹介していきます。
ペンが大幅にアップグレード(X3 Elite → X4 Smart Chip)
3rdで最も大きな変化はペン。
筆圧検知が8,192段階から16,384段階に倍増し、ON荷重も3gから2gに軽くなりました。
さらに視差が中央±0.5mmから±0.2mmへと大きく改善されています。
視差±0.2mmというのはかなり優秀な数値で、ペン先と描画位置のズレをほぼ感じないレベル。
セカンドの±0.5mmでも実用上は問題ありませんでしたが、3rdはさらに一段上の精度になりました。
また、ペンを本体にマグネットで吸着させて収納できるようになりました。

色域が99% sRGB・98% Adobe RGBへ向上
セカンドの色域は「94% Adobe RGB・127% sRGB」でしたが、3rdでは99% sRGB・98% Adobe RGB・97% Display P3に変わりました。
数字を見るとsRGBが下がったように見えますが、これは表記方法の違いによるもの。
セカンドの「127% sRGB」はsRGBの色空間より広い範囲を表示できる面積比で出していますが、これは色の正確さとは別の話です。
3rdはsRGBの範囲を99%正確にカバーしているという表記に変わっており、イラストや漫画制作においてより正確な色表示が期待できます。
逆にセカンドは面積比で載せているあたり、たぶんそこまで正確じゃないんだと思う(95~97ぐらい?)
Adobe RGBも94%から98%へ向上しているので、印刷を意識した制作にも対応しやすくなりました。
輝度が220 nit → 270 nitに向上
輝度が50 nit上がり、明るい環境でも見やすくなりました。
室内で使う分には220 nitでも困らないケースが多いですが、窓際など明るい場所で使う方には恩恵があるかもしれません。
ナノエッチングガラスとフリッカーフリーが追加

セカンドではアンチグレア処理のみのディスプレイでしたが、3rdではナノエッチングガラスにアップグレードされました。
通常のアンチグレアと比べて光の散乱が抑えられ、画面の鮮明さを保ちながら映り込みを軽減でるようです。
また、3rdではフリッカーフリー(DCディミング)に対応しています。
長時間絵を描くひとにとっては、目の疲れが若干軽減される模様。
本体がコンパクト・軽量化
縦横のサイズが434×255.8mmから407.9×232.8mmへ小さくなり、重量も1,420gから1,355gへ軽くなりました。
作業エリア自体はほぼ変わらず342×193mmを確保しつつ、周囲のベゼルを詰めたことで設置スペースを小さくできています。
ただ重さに関しては65g程の変化なので、正直あまり大きな差はないと思います。
ショートカットキーが10個→8個+X-Dialに変更
セカンドのショートカットキーは10個でしたが、3rdでは8個+X-Dial×2という構成に変わりました。

キーの数は減りましたが、X-Dialはダイヤル式のコントローラーが2つ搭載されています。
ブラシサイズの変更やキャンバスの拡大縮小・回転を直感的に操作できます。
ただ正直過去記事でも度々言ってるけど、「液タブのショートカットキーっている?」問題もある。
自分だけかもしれませんが、液タブの端を持ちながら描くのって描きづらいし、結局キーボードや左手デバイスの方が良いってなっちゃうんですよね。
付属品の変化
| Artist 16(セカンド) | Artist 16(3rd) | |
|---|---|---|
| ペン | X3 Elite | X4 Smart Chip |
| 替え芯 | 10本 | 10本 |
| 替え芯抜き | あり | あり |
| USBケーブル | 3-in-1ケーブル+延長コード | USB-C to USB-C+3-in-1ケーブル |
| 折りたたみスタンド | ― | 付属 |
| グローブ | あり | あり |
| クリーニングクロス | あり | あり |
付属品で目立つ変化は折りたたみスタンドが標準付属になった点。
セカンドはスタンドが付属しなかったので、別途用意が必要でしたが、3rdでは最初からスタンドが入っています。
液タブってスタンドのありなしで全然描き心地変わるので、これは標準になったのはうれしい。
Artist Pro 16(Gen 2)との比較
同じXPPenの上位モデルとなるArtist Pro 16(Gen 2)と比べると以下の通り。
| Artist 16(3rd) | Artist Pro 16(Gen 2) | |
|---|---|---|
| 画面サイズ | 15.4インチ | 16インチ |
| 解像度 | 1920 × 1080(FHD) | 2560 × 1600(WQXGA) |
| アスペクト比 | 16:9 | 16:10 |
| 作業エリア | 342 × 193mm | 344.68 × 215.42mm |
| 輝度 | 270 cd/m² | 250 cd/m² |
| 色域(sRGB) | 99% | 99% |
| 色域(Adobe RGB) | 98% | 97% |
| 色域(DCI-P3) | 97% | 99% |
| ペン | X4 Smart Chip | X3 Pro Smart Chip |
| 筆圧検知 | 16,384段階 | 16,384段階 |
| ON荷重 | 2g | 3g |
| 視差(中央) | ±0.2mm | ±0.4mm |
| ペン収納 | マグネット式 | ペンケース付属 |
| 左手デバイス | ― | 付属 |
| 価格 | ¥49,980 | ¥69,280 |
Artist Pro16(Gen2)と比較すると価格は約2万円差があります。
何が一番違うのかというと、解像度。
Artist16 3rdがFHDなのに対して、Artist Pro16(Gen2)はQHD。
また左手デバイスが付属される点でも差があります。
一方、ペン性能ではArtist 16(3rd)が上回っています。
X4ペンのON荷重2g・視差±0.2mmはPro(Gen 2)のX3 Proより優秀な数値で、描き始めの反応と精度はArtist16 3rdのほうが優れています。
16インチにQHDは不要かもしれない
あと、大変言いにくいことだけど、Artist Pro16(Gen2)の最大の優位点である解像度だけど、正直16インチだけどかなりオーバースペック。
きめ細やかできれいな画質にはなるんだけど、その分アイコンとかがめちゃくちゃ小さくなる。

情報量が上がる一方で、操作性は落ちます。
もちろん表示倍率を上げれば操作性は上がるんだけど、なら最初からFHDでよくない?となる。
個人的にはQHDをストレスなく使うなら、22インチぐらいが理想だと思う。
ゆえに今買うなら、Artist16 Gen3の方がおすすめ。
同じ価格でペンが大幅に進化した
というわけで、Artist16 3rdについて触れてきましたが、なんか最近HUIONやXPPenの液タブのコスパが良くなってきた気がします。
もともとめちゃくちゃ良かったんだけど、24年あたりから10万越えの商品がほいほい出てきてたけど、今回出た3rdはセカンドと価格が据え置き。
先日記事にした、HUIONのKamvas22(Gen3)も22インチQHDで10円切りなので、最近の物価高を考えるとかなり価格は頑張ってるような気がします。知らんけど。
また、タブレットで絵を描きたい人は、以下の記事がおすすめです。
絵が描けるスマホをレビューした記事もあります。
それじゃ!















