こんにちは、兼子です。
HUIONから16,384段階の筆圧検知レベルに対応した液タブが発売されました。
まだ先行予約の段階で、出荷予定は2024年の1月5日から順次発送との事。
現在HUION公式ストアで先行予約の受付が出来ます。
16,384段階の筆圧検知レベルってのは先日XPPenが一足先に「業界初」を売りに発売していたので、もはやあまり驚く事ではないんだけど、結構その他のスペックもヤバいことになっているので、どこがすごいのかってのをわかりやすく解説していきます。
Kamvas Pro19とKamvas Pro27のスペック
今回発売予定の2機種のスペックは以下
Kamvas Pro19 | Kamvas Pro27 | |
サイズ | 18.4インチ 448.9 x 272.4 x 21.3mm 2㎏ | 27インチ 656.1 x 405 x 22.7mm 8Kg |
作業エリア | 409 x 230mm | 596.7 x 335.7mm |
解像度 | 4K UHD | 4K UHD |
液晶 | IPS 60Hz フルラミネーション | IPS 60Hz フルラミネーション |
マルチタッチ | 対応 | 対応 |
コントラスト | 1000:1 | 1000:1 |
色域 | 99% sRGB / 96% Adobe RGB / 98% DCI P3 | 99% sRGB / 98% Adobe RGB / 97% DCI P3 |
視差 | ±0.3mm (Center), ±1mm (Corner) | ±0.3mm (Center), ±1mm (Corner) |
ペン | PW600 / PW600S | PW600 / PW600S |
ON荷重 | 2g | 2g |
沈み込み |
0.4㎜ | 0.4㎜ |
筆圧検知 | 16,384段階 | 16,384段階 |
インターフェース | USB-C x 2、3.5mm ヘッドフォンジャック | HDMI 2.0, DP 1.4, USB-C, DC, USB-A 2.0 x 2 3.5mm ヘッドフォンジャック |
スタンド | 一体型 20°固定 | 一体型 20°固定 |
VESA | 75 x 75mm | 100 × 100mm |
OS | Windows 10以降、macOS 10.12以降、 Android 6.0以降、Linux(Ubuntu 20.04 LTS) |
Windows 10以降、macOS 10.12以降、 Android 6.0以降、Linux(Ubuntu 20.04 LTS) |
価格(公式ストア価格) | 169,999円 | 299,999円 |
基本的には19インチと27インチのサイズ違いって感じ。
16,384段階の筆圧検知に対応したペン【PW660】
なんといっても一番の特徴は筆圧検知レベル。従来の8,192段階の倍のレベルになっております。
冒頭でも書きましたが、今年の9月ごろにXPPenが業界初の16,384段階の筆圧検知レベルを搭載した液タブを発売していましたので、恐らく業界では2番目。
ただその他の性能に関してはXPPenを上回ってる部分が多く、ON荷重がXPPenでは3gなのに対し、HUIONの方は0.2g
ちなみにON荷重とはペンが反応するまでの最小の重さ。
理論上はON荷重が軽いと、筆圧の強弱がより滑らかに感じられる。
また、ペン先の沈み込みに関しても0.4㎜とめちゃくちゃ少ない。XPPenは0.6g。
個人的には0.6gでもほとんど感じないレベルなので、本当に超繊細な違いになってきている。
ペンは2種類同梱
また、従来の太さのペンに加えて、細いタイプのペンが同梱されるらしい。
って意見もありそうですが、2本ついてくると豪華さとか、プロっぽさがでるので、最近のトレンドになっている。気がする。
その他同梱品も充実【左手デバイスも付属】
同梱品もかなり充実しており、左手デバイスも付属してくる。
なんかこの左手デバイスを付属するのも、最近のトレンドになっている気がする。
解像度は4K高色域
解像度に関しては4Kとなっております。
また、色域に関してもかなり高色域。
更に工場出荷前にキャリブレーションを行っており、そのレポートまで付いてくるらしい。
マルチタッチに対応
また、どちらもマルチタッチに対応しており、指でも反応する仕様になっております。
対応するのはWindowsのみとのことですが、あまりタッチ機能に対応した液タブってないので希少な存在。
ただ液タブのタッチ機能ってiPadのようなタブレットと違って、カクカクした動きになる事が多い。
また、手の腹が当たる事で誤作動の原因になったりすので、結構好みが分かれる所。
実際使ってみたわけではないのでわかりませんが、あまり過度な期待はしない方が無難。
スタンドが20度固定の流れは辞めてほしい
個人的に気になる点で言うと、スタンド。
どちらの液タブも本体に付属の足がついているのだけど、これが20度固定でしか使えない。
XPPenの液タブでもまったく同じ仕様のスタンドが付いていたんだけど、正直角度が低すぎて全然使えなかった。
その為別途スタンドを買って使用している。
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なんか【20度が液タブの最適解!】みたいな風潮になっているのか知らないけど、絶対体には良くないと思う。
20度って本当に、「無いよりマシ」ってレベル。
個人的にはペン2本付けるより、しっかり角度が変えられるスタンドを付属した方が優しいと思う。
ただどちらもVESA対応のネジ穴がついているので、モニタアーム等につける事が出来る。
最強の性能でWacomとXPPenに対抗してきた感じだけど、高い
という感じで、今回発売されるKamvas Pro19、Kamvas Pro27共に全体的に妥協がなく、最高スペックの液タブになっている。
勝手な予想ではあるけど、恐らく先日発売したXPPenの液タブを凌駕するスペックと、WacomのCintiq Pro27に対抗するモデルを意識して開発されてるんじゃないかと思う。
しかしその分値段も妥協がない。
19インチの物で約17万、27インチの方が約30万となっている。
確かにWacomのCintiq Pro27(約52万)と比べるとかなり安い金額ではあるんだけど、30万をほいほい出せる人間はそう多くない。
19インチの方に関しても、17万円と海外製の液タブとしてはかなり高い。
やっぱり海外メーカーの液タブのメインユーザーは「なるべく安くて良い物を使いたい!」って人が多く、金持ちはWacomに流れる。
なので性能は多少低くても、7万台で買えるならXPPenのArtist Pro16 Gen2を買う人が多い気がする。
Artist Pro16 Gen2のレビュー記事もあるので、よかったらこちらもどうぞ▼
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かくいう自分も17万を出す余裕はないので、今後もう少しお金に余裕ができたら買ってみたいと思う。
それじゃ!