先日XPPenからAndroidタブレットが発売した記事を書きましたが、HUIONからもAndroidタブレットが発売されました。
その名もKamvas Slate10。
何故Slateという名前になったのかは謎。
そして個人的にアプリのUIがパット見た感じなんだかめちゃくちゃ不安な見た目をしているのが気になる所…
「とりあえず作ってみたよ」って段階感がすごい。
というわけで、こちらのスペックや、先日発売されたXPPenのタブレットとの違いをまとめていきたいと思います。
Kamvas Slate10のスペック
主なスペックは以下の通り
サイズ | 243 x 161 x 8.6 mm |
液晶サイズ | 10.1インチ |
アスペクト比 | 16:10 |
解像度 | 1920 x 1200 |
重量 | 575g |
色域 | 65% NTSC, 90% sRGB, 66% Adobe RGB |
コントラスト比 | 1000:1 |
液晶フィルム | グレア液晶 |
CPU | Unisoc T616 |
OS | Android12 |
RAM | 8㎇ |
ROM | 128㎇ |
バッテリー | 6000mAh |
ペン性能 | 4096段階 充電式 |
ペン側ショートカットボタン | 2つ |
視差 | ±0.3 mm(中央)、±0.6 mm(コーナー) |
価格(2023年3月時点での公式ストア価格) | 32,999円 |
スペックは低め
正直スペックに関しては低め。
CPUはUnisoc T616というもので、調べた限りAntutuベンチマークは30万点に届かないぐらい。
色域に関してもsRGB90%とあまり高くない。
画面サイズも10.1インチと、大分小さい。
お絵かき用のタブレットとしてはちょっと物足りない仕様となっている。
グレア液晶も気になる
あと、本製品はグレア液晶になっている。つまりテカテカと反射する。
反射する方が好きって人もいるとは思うけど、絵を描く上では画面が見にくくなるし、指紋も残りやすいので微妙。
一応別売りのフィルムを買えばでアンチグレア液晶にできるんだけど、約3000円と10インチのわりに結構高め。
OSはちょっと古い
OSはAndroid12。現在14まで出ているので、少し古い。
今はあまり問題はないと思うけど、今後12に対応しないアプリなども出てくる可能性はあるので、ちょっと不安ではある。
値段は安い
結構絵が描けるタブレットっていっぱいあるけど、ペンやカバーが付属でついてきて3万円台ってのは割と安いのかなと思う。
ちゃんとした絵を描こうと思ったら、スペックや色域、画面サイズ的に厳しい物があるけど、本当にちょっとしたスケッチ用とか、ラフ用ぐらいならいいのかもしれない。
XPPenのAndroidタブレットとの比較
ほぼ同時期に発売されたXPPenのタブレットと比較するとこんな感じ。
【XPPen】Magic Drawing Pad | 【HUION】Kamvas Slate | |
サイズ | 279 x 192 x 6.9 mm | 243 x 161 x 8.6 mm |
液晶サイズ | 12.2インチ | 10.1インチ |
アスペクト比 | 3:2 | 16:10 |
解像度 | 2160×1,440 | 1920 x 1200 |
重量 | 599g | 575g |
色域 | 77% NTSC、109% sRGB、82% Adobe RGB | 65% NTSC, 90% sRGB, 66% Adobe RGB |
コントラスト比 | 1200:1 | 1000:1 |
液晶フィルム | アンチグレア | グレア液晶 |
CPU | MT8771 | Unisoc T616 |
OS | Android12 | Android12 |
RAM | 8㎇ | 8㎇ |
ROM | 256㎇ | 128㎇ |
バッテリー | 8000mAh | 6000mAh |
ペン性能 | 筆圧検知16384段階 充電不要 | 4096段階 充電式 |
ペン側ショートカットボタン | 1つ | 2つ |
視差 | ±0.5 mm(中央)、±1.5 mm(コーナー) | ±0.3 mm(中央)、±0.6 mm(コーナー) |
価格(2023年3月時点での公式ストア価格) | 78,990円 | 32,999円 |
性能自体はXPPenの方が高い
見てもらうと一目瞭然だけど、XPPenの方が性能は高い。
特に、16,384段階の筆圧検知レベル+充電不要のペン性能は他のAndroidタブレットではない性能になっている。
また、液晶に関してもアンチグレア+X-Paperという、フィルムが貼られているので、低反射で紙に近い描き心地になっている。
ただ正直、XPPenの方もその他の性能自体はとりわけ高いわけではない。
OSはAndroid12だし、Antutuベンチマークのスコアも約40万点ほどなので、高性能タブレットの仲間入り出来る程のスペックではない。
ただ「あくまでイラストを描く上では問題ないくらいの性能。」という感じになっているんだと思う。
超手軽にスケッチするならKamvas Slateもあり
って言われると、そうとも言えない。
本当にちょっとしたスケッチや、クロッキーなどの日々の練習用としてならKamvas Slateでも良いと思う。
ペン付きで3万円台なら値段も安いし、PC等が無くてもこれ単体で使えるので、「とりあえずデジタルの液タブで絵を描いてみたい!」って人には良いのかもしれない。
ただわりかししっかりと絵を描きたいというのであれば、Kamvas Slateでは厳しいと思う。
もちろん描けなくはないんだろうけど、10.1インチは手狭に感じてしまうと思う。
そんなわけで、多少値段が張っても描き味に拘りたいって人はXPPenの方が良いけど、とりあえずデジタルで絵を描いてみたいって人はHUIONのタブレットでも良いと思う。
一方でゲームや動画編集など、高負荷な作業もしたい!って人や、本格的にちゃんと絵を描きたい!って人は、どちらもやめた方が良い。と個人的には思います。
スペックが低いし、色域も高くないので。
性能高めで液タブになる12インチタブレットを紹介した記事もありますので良ければこちらもご覧ください。
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【液タブになる】12インチ以上の絵が描ける高性能タブレット3選【iPad,Galaxy,Lenovo】
こんにちは。兼子です。 アシスタント 気軽にデジタルで絵を描きたい! そんな人にはタブレットがおすすめ! 兼子 パソコン+液タブや板タブってなると、それぞれを選ぶのも大変だ ...
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