XPPenの液タブは2025年現在20種類以上が発売されています。
そのため「多すぎて選べない・・・」という方も多いと思います。
この記事ではXPPenの液タブを実際に使ってきた筆者がおすすめの液タブを紹介します。
液タブ選びに悩んでいる方は是非参考にしてみてください。
主要機種の比較
まずはじめに、XPPenの主要な液タブの性能を比較してみます。
Artist Pro16 (Gen2) | Artist Pro22(Gen2) | Artist Pro24(Gen2) | |
サイズ | 16インチ | 21.5インチ | 24インチ |
製品サイズ | 344.68 x 215.42 mm | 475.392 x 267.408mm | 638.1 × 407.9 × 44 mm |
作業領域 | 344.68 x 215.42 | 475.4 × 267.4 mm | 525.9 × 295.8 mm |
重量 | 1.79㎏ | 5.55kg | 7.3㎏ |
解像度 | 2560 × 1600 | 2560 x 1440 | 2560 x 1440 |
色域 | 99% sRGB、97% Adobe RGB、99% DCI-P3 | 99% sRGB,99% Adobe RGB,94% Display P3 | 99% sRGB, 99% Adobe RGB, 94% Display P3 |
ペン性能 | X3 Pro 16,384レベルの筆圧検知 60°の傾き検知 充電不要 | X3 Pro 16,384レベルの筆圧検知 60°の傾き検知 充電不要 | X3 Pro 16,384レベルの筆圧検知 60°の傾き検知 充電不要 |
液晶 | IPS液晶+アンチグレアフィルム フルラミネーション加工 | IPS液晶+アンチグレアフィルム フルラミネーション加工 | IPS液晶+アンチグレアフィルム フルラミネーション加工 |
ショートカットキー | なし | なし | なし |
反応率 | 220RPS | 220RPS | 220RPS |
視差 | 中央±0.4mm | 中央±0.4 | 中央±0.4 mm |
視野角 | 垂直178° 水平178° | 垂直178° 水平178° | 垂直178° 水平178° |
スタンド | 付属(約20°固定) | 付属(15°~88°まで調整可能) VESAマウント対応 | 付属(16°~72°まで調整可能) VESAマウント対応 |
付属品 | スタンド ・左手デバイス ・イラストソフト(openCanvas) | スタンド ・左手デバイス ・イラストソフト(openCanvas) | スタンド ・左手デバイス ・イラストソフト(openCanvas) |
値段(2025年9月時点での公式ストア価格) | 76,980円 | 123,800円 | 169,800円 |
一番おすすめなのはArtist Pro22(Gen2)
個人的に一番おすすめの液タブを紹介すると、Artist Pro22(Gen2)です。
理由は大きさと、性能、そして価格のバランスがもっとも良いからです。
Artist Pro22(Gen2)のスペックは下記のとおりです。
サイズ | 21.5インチ (作業エリア475.392 x 267.408mm 製品サイズ547.0 x 362.0 x 33.4mm) |
重量 | 5.55kg |
解像度 | 2560 x 1440 |
色域 | 99% sRGB,99% Adobe RGB,94% Display P3 |
ペン性能 | X3 Pro 16,384レベルの筆圧検知 60°の傾き検知 充電不要 |
液晶 | IPS液晶+アンチグレアフィルム フルラミネーション加工 |
ショートカットキー | なし |
反応率 | 220RPS |
視差 | 中央±0.4 |
視野角 | 垂直178° 水平178° |
スタンド | 付属(15°~88°まで調整可能) VESAマウント対応 |
接続端子 | HDMI or USB-C接続 +AC電源 |
付属品 | スタンド ・左手デバイス ・イラストソフト(openCanvas) |
値段(2025年9月時点での公式ストア価格) | 123,800円 |
QHDという高解像度に加えて、22インチという大画面なのが非常に魅力的。
ただやはり気になるのが値段。
10万越えというのはちょっと高いですよね。
特に初めて液タブを買う方や、デジタル初心者の人はもっと価格を抑えたいという方も多いと思います。
コスパ重視のおすすめ液タブ
というわけで、なるべく値段も抑えつつおすすめの液タブを紹介します。
個人的におすすめなのは、Artist 22セカンドです。
こちらの機種は実際に購入し使った事があるのですが、描き心地も良く、それでいて5万円程で買えるので、とにかくコスパが良い商品です。
その他の5万円前後で買えるおすすめの液タブについて紹介した記事もありますので、なるべく安いものを探している方は参考にしてみてください。
https://otimusya24.com/ekitab-5man
何故22インチサイズがおすすめなのか?
ここまで全て22インチの液タブをおすすめしてきましたが、それにはもちろん理由があります。
主な理由は以下の3点です。
- QHD画質が丁度いい
- 大きいと描きやすい
- 24インチは高い
QHD画質が丁度いい
少し前までQHD画質というのは、贅沢品みたいな存在でしたが、最近では割と標準になってきました。
しかし高画質になると、それだけ精細になるため、小さい画面で高画質になるとアイコンなどが非常に小さくなります。

精細になれば情報量が増えるというメリットもありますが、さすがに16インチのQHDは快適な大きさとは言い難いです。ましてや16インチで4K画質は完全にオーバースペックです。
そのため、QHDという画質をいかすのであればやはり22インチぐらいがおすすめです。4K画質なら24インチ以上がおすすめです。
大きいと描きやすい

また、単純に画面が大きいと描きやすいです。もちろん個人差はありますが、小さいとなんども拡大縮小したりする手間が増えたり、全体が確認しにくくなるため、絵を描く難易度も上がります。
出来れば家電量販店などで実際に使ってみるのが一番ですが、恐らく基本的には大きい方が描きやすいと思います。
24インチは高い
個人的には大きい方が良いので、値段を気にしないのであれば24インチの方がおすすめです。
しかし正直22インチでも充分大きいので、無理して2インチサイズアップするほどでもないのかと思います。
以上の理由で、個人的に22インチサイズの液タブがおすすめです。
筆圧16,384段階は重要?
ところでXPPenといえば、2023年に業界初の筆圧検知レベル16,384のペンを開発したことで、話題となりました。

実際自分も「すげぇ!!」と思って、Artist Pro16(Gen2)を買ったわけですが、果たして16,384段階というのは重要なのか?
個人的な感想としては、正直なくても良い。です。
というのも、確かに8192段階と比べると、筆圧の出方が滑らかな気がします。
ただ実際如実に感じるか?というと、微妙なところ。実際に両者を描き比べれると違う気がする程度。
これは結構カメラの画素数に近いものがあって、例えば1億画素って聞くとすごいけど、実際2000万画素でも十分綺麗な写真が撮れますよね。
もちろんあって損なものではないんですが、拘るほどのものでもないのかなと思います。
また、そもそも筆圧ってメーカー独自の癖みたいなのがあります。
更に筆圧の強さって人によってバラバラなので、単純に筆圧レベルが高い=滑らかに感じるってわけでもないんですよね。
筆圧レベルよりも画質
逆に画質に関しては結構明確な差を感じます。
自分自身、以前まではFHDでも充分綺麗と感じていました。
しかし一度QHDを使ってからは、FHDがかなり粗く感じるようになってしまいました。
なので、現在QHDや4Kなど高画質に慣れてしまっている人はFHDは辞めた方が良いかと思います。
持ち運びは基本考えない方が良い
ちなみに液タブの持ち運びに関しては、考えない方が良いです。
自分も昔、「もしかしたら持ち運ぶかも・・・」という思いもあって13インチの液タブを買ったりしましたが、実際持ち運ぶことは皆無。
というか液タブってPCに繋ぐ必要があるので、まず持ち運ぶことはありません。
なので、出先で描く事を考えているのであれば、液タブより、絵が描けるタブレットがおすすめです。
タブレットであれば単体で使えるので、カフェでも電車でも気軽に絵が描けます。
実際自分も出先ではタブレット使っています。
タブレットについては、絵が描ける高性能タブレットを紹介した記事がありますので、そちらをご覧ください。
それじゃ