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10インチ液タブは使える?個人的にはあまりおすすめできない理由【Artist10セカンド】

8月 15, 2022

兼子

イラストレーター/Live2Dモデラー 2021年よりフリーランスとして活動。 当ブログではイラストやガジェット系の記事を主に掲載しております。

こんにちは。兼子です。

 

2022年7月にXP-Penから新たな液タブ、Artist10セカンドが発売されました。


10インチながらにしてフルHD液晶でフルラミネーション加工されています。

またペンもX3チップを搭載した最新のペンです。

液タブとしての性能は申し分ない。

 

が!

 

気になるのは10インチってとこ。

さすがにちょっと小さすぎない?と思う人も多いと思う。

個人的にもそう思う。

 

というわけで、10インチ液タブが個人的にはおすすめできない理由を解説します。

10インチ液タブを買うなら12インチがおすすめ

自分は今まで12インチ、13インチ、16インチ、22インチの液タブを使ってきたのですが、その経験から言うと12インチでもかなり小さいと感じた。

つまり小さい事のメリットが12インチサイズで充分得る事が出来る。

 

具体的には持ち運びもできるサイズだし、板タブとして使う場合も良い感じの大きさ。

※今の液タブはだいたい設定で板タブとして使う事が出来ます

 

つまり10インチと12インチを比べると、メリットがあまり変わらず、小さいが故のデメリットが大きくなる。

そもそも液タブを持ち運ぶことは稀

というか小さい液タブを選ぶ理由に、持ち運びができるって事があるけど、実際液タブを持ち運ぶことが本当にあるのだろうか。

もし頻繁に持ち運ぶ予定があると断言できる場合は少しでも軽い10インチ液タブを選ぶのもいいかもしれない。

 

逆に特に持ち運ぶ予定はないけど、一応持ち運びが出来たらなぁ…ぐらいのレベルだったら12インチでも良いかと思う。

 

ちなみにXP-Penの12インチ、10インチのサイズは以下の通り

Artist10セカンド Artist12セカンド A4用紙
173mm 209mm 210mm
299m 346mm 297mm
厚み 12mm 12mm

A4用紙がギリギリ入るぐらいのバッグだと、10インチしか入らないけど、ある程度余裕があるサイズだと12インチでも入ると思う

金額的メリットも少ない

また、XP-Penの10インチと12インチの液タブの金額の差は4,000円程度。

少しでも安く買いたいという気持ちは誰しもあると思うけど、本当は大きい液タブを買いたいと思っているのであればあまり金額をケチるのはおすすめしない。

 

液タブって基本的に結構長く使うものだから、ケチって買うと必ず「やっぱり大きいほうがよかったかなぁ」と思う瞬間が出てくる。

 

なので各々予算はあると思うけど、液タブを買う場合は使用用途をよく考えて自分が欲しいものを買うことをお勧めします。

例えば家で本腰入れて絵を描きたいならなるべく大きいものを買うとか、年に数回持ち運ぶ予定がありそう!って時は12~13インチぐらいのものを選ぶとか。

タブレット感覚で10インチを選んではいけない

アシスタント
でもipadとかは10インチサイズでも充分使いやすいし、それで描いている人も多いよね

と思う人もいるかもしれない。

 

しかし液タブというのは基本的にPCと繋いで使う。

そしてipadのようなタブレットとPCは全然違う。

 

そもそもタブレットは8~12インチで作られる事が前提だから、そのサイズでも充分使いやすいように作られている。

例えばUIが大きかったり、指のタップの仕方で色々な操作が出来たりする。

2本指タップで取り消しとか、ズームや画面移動を指で行う事が出来る。

 

タブレットと違いPCはある程度大きい画面で操作されることが前提だから10インチサイズでPC用のOSを使うのは結構しんどい。

液タブは基本大きい方が描きやすい

あくまで個人的に思っている事ですが、そもそも液タブはある程度大きい方が描きやすい。

というのも大きければ画面の縮小拡大の手間が減るし、資料なども同画面内に表示できる。

 

なので十分な広さのデスクがあり、持ち運ぶことを考えないのであればある程度大きい液タブを使うことがおすすめ。

個人的に現在使っている22インチのArtist22セカンドはめちゃくちゃ描きやすくて気に入っています。


ただ板タブとして使うにはデカすぎるっていう欠点もある。

スマホに接続するなら良いかも

10インチは微妙!と書いてきましたが、スマホに接続して使う人には良いかもしれない。

Artist10セカンドはアンドロイドスマホと接続できるので、PCがない人でも使うことができる。

※別売りのTypeCケーブルが必要

 

スマホに接続して使うのであれば場所を変えて描くこともあると思うし、スマホの画面に比べれば格段に描きやすくなると思う。

 

 

また、お絵かきアプリによっては小さくても快適に使えたりする。

自分は10インチのHUAWEI製のタブレットを持っているけど、CLIPSTUDIOは小さすぎて使い辛かったけど、アイビスペイントはUI的に10インチでも使いやすかった。

CLIPSTUDIOの画面。ツールが多すぎて描画エリアがかなり小さい為ちょっと描きづらい

 

アイビスペイントの画面。ツールがすっきりしていて、画面が広く使えて描きやすい。

【注意】使えないスマホもある

ただ全てのアンドロイドスマホと接続できるわけではないので注意してください

XP-Penが動作確認しているのは以下の機種のみになります。

引用:https://www.storexppen.jp/buy/artist_10-2nd.html

ここに乗ってないスマホで使いたい場合は、本当に使えるのかよく調べてから購入することをおすすめします。

ちなみにIOSは未対応なのでiPhoneでは使えない。

artist10セカンドはこんな人におすすめ

というわけでまとめると、Artist10セカンドは以下のような人にはおすすめ。

・頻繁に持ち運ぶ予定がある人

・小さいほうが描きやすいと感じる人

・スマホで使う予定の人

 

逆になんとなく値段が安いからとか、もしかしたら持ち運ぶかも。とか思っている人にはあまりおすすめできない。

個人的にはそれなら12インチの方が無難かと思うし、持ち運ぶ予定がないなら16インチ以上がおすすめ。

 

また、頻繁に持ち運ぶならいっそタブレットを使うのもありだと思う。スマホやPCに接続することなく使えるので、こっちの方が携帯性は優れている。

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自分が使っているArtist22セカンドのレビュー記事もあるので、大きい液タブに興味が出た人は是非参考にしてみてください。

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XPPenやHUIONの液タブを買う際はメーカーの公式ストアで買うのがおすすめです。


理由は保証が長くなるから。


XPPenでは通常保証期間が1年なんだけど、公式ストア限定で18~24ヶ月になります。
HUIONではすべて2年保証になります。


送料に関してもXPPenは無料だし、HUIONも21,999円以上の商品なら無料なので、液タブは無料。
またXPPenでは公式ストアで買った人のみ対象のレビュープレゼントキャンペーンなんかもあったりします。









プレゼントキャンペーン詳細


Amazonや楽天などの大規模セールを除いては値段も変わらないことが多いので、公式ストアでの購入を検討してみるのもおすすめです。


XPPen公式ストア


HUION公式ストア

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